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BF:バトルドーム

「ご主人様!」
……突然、チャンピオンリーグに向けて特訓中なはずのハルカが
俺に会うなり大声で呼びかける。
なんだ、何があった?
「あの……捕まえちゃい、ました……」
……ラティオス?
「はい……突然現れたのでビックリしちゃって……ご主人様と同じく、マスターボールで……」
ああ、そういやお前も一個持ってたっけ……そうか、捕まえたか……
「不服なら解放しろ。好き好んで人に飼われるつもりはない!」
ふむ、随分反抗的だな。
「ええ……ちょっと「意地っ張り」なところもあるみたいで……どうしましょう?」
どうしましょうって……お前が捕まえたんだ、お前が育成なり調教なりすれば良い。
俺としては♂に興味はないし
「ですよね。判りました、やってみます。ところでご主人様……」
ん?
「お前がラティアスを拉致したと聞いた。俺の妹かもしれない……会わせろ」
ハルカが言葉を続ける前にラティオスが割って入ってきた……なんだかな
まあいい……ラティアス、お前に兄なんていたのか?
「なんでしょうか、ご主人様……あ、お兄ちゃん。どうしたの?」
「どうしたのってお前……無事なのか?」
「え? うん。無事も何も……えへへ、ご主人様に可愛がって貰ってるよ?」
「お前……」
ラティアスが俺の後ろからもたれ掛かるように抱きついてくる。
それを見てラティオスが口を開けたまま呆然としている……ま、気持ちは判るがな。
「あれ? お兄ちゃんも「変態」になったんじゃなかったの?」
せっかちなラティアスは早とちりをしたようだが……ラティアス、せめて「奴隷」と言え
「へんた……どれ……おっ、お前、妹に何をした!」
何をしたって……なぁ?
「うん……気持ちいいこととか、いっぱい。最初は私も嫌だったけど、でもご主人様優しいから……えへへ」
「笑ってる場合か!」
……場合だな。ま、いずれお前も判るようになる。
ハルカ、たっぷり調教してやれ
「そんな煽らなくっても……」
「ハルカさんなら大丈夫だよ。良かったね、お兄ちゃん」
「良かったって……ふざけるな!」
……がんばれ、ハルカ
「投げやりな……まあ、がんばります。行くわよラティオス」
「ちょ、待て、とにかく俺と妹を解放しろ。お前らいったいなにを……おい、ちょっと待て!」
……なんだかんだ言いながら、ちゃんとついてくんだから律儀だな。
「意地っ張りだけど、お兄ちゃん優しいから」
そうか……まあ、ハルカなら大丈夫だろう。
さて、それより次の施設だ。どこにすべきか……。
「やあキミ。決めかねているなら、是非バトルドームへ来たまえ!」
……背中に羽を生やした、派手な格好をした変態がいるな
「いますね……」
「失敬だなキミ達は……まあいい。どうだろう、次は是非私の待つバトルドームに挑戦してみないか?」
私の待つ? ってことは、アンタがフロンティアブレーン……
「そう、バトルドームのドームスーパースターとは、この私ヒースのことさ!」
くるくると回転しながら踊り出す変態……俺もそう呼ばれることはあるが、これとはベクトルが違うからなぁ
衣装のせいで股間がもっこりしてるあたりが変態っぽさに拍車を掛けてるし。
なんつーか……こう、あまり近づきたくないタイプだな
ミクリも近いタイプだったが、彼はまだ紳士だったような気がする。
でもなんか……俺には理解できないが、コイツも女性に人気あったりするんだろうねぇ……
ミクリやアダンはまだ理解できるが……まあいい。
で、スーパースター様が俺を逆指名ってか?
「そう。キミの噂は聞いているよ……だから早くバトルしてみたくてね。それに……」
ヒースはラティアスをジッと見つめている……あ、ラティアスがちょっと引いてる。
「この娘はキミのポケモンだろ? 是非この娘をバトルのメンバーに加えて参加したまえ」
いや……こいつはまだ調整中でね。バトルの方はまだ早い。
……そんな顔をするなラティアス。順調に仕上がってるんだ、デビューまでもうちょっと待て。
「はい……」
「そうか、それは残念だな……だが挑戦はしてくれるんだろう?」
まあ決めかねていたのは確かだし……そうだな、直々の指名なら受けるしかないだろう。
「ありがとう、ではドームで待っているよ! アッハッハッハッ!」
……やっぱり苦手だなぁあのタイプは。
それにしても……幻のポケモンラティアスで来いとは……よほど自信があるのか。
まあどのブレーンもそうだろうが、気を引き締めていかないと。
さてバトルドームか、ここは……トーナメント方式のルールなのか。
事前に三人を登録し、バトル前に互いのポケモンを見せ、その上で出場する二人を選択……か
オーレで100人抜きしてきたバトル山の簡易ルールみたいなものか。
バトルドームでは戦術が試される……か。
相手を見て弱点などを考慮した上での選択と戦法……ふむ、ここは奴隷達の戦術も試されるかな。
となれば……久しぶりにお前らのトリオでいくか
リザードン、シャワーズ、ライチュウ、頼むぞ。
「仰せのままに……ご主人様の下で久しぶりのバトル……胸が高鳴ってしまいます」
「そうですね……カスミさんに鍛えて貰った腕前、お見せしますご主人様」
「私達がそろったからには、ご主人様に敗北の二文字はあり得ません。ご安心を」
流石カントー参謀トリオ。頼もしい限りだな。
ずっと俺が頼りにしてきた三人だ、彼女達ならやってくれるだろう。
こいつらを前にしたら、納得してくれるか? ラティアス。
「はい。流石に先輩達に出てこられたら私の出番無いですね。頑張ってください!」
「ありがとう、ラティアスさん。あなたの分まで頑張ってくるわ」
「……うわぁ、やっぱり奴隷長カッコイイ……」
なんかウットリしてるなラティアス……これも貫禄か?
「そんな……ですが奴隷長として無様なところは見せられなくなりましたね」
なに言ってやがる。俺の前でならどこでだって、そんな姿見せるわけ無いだろ?
「……はい、もちろんです」
よし、じゃあさくっとあの変態を片付けてくるかね!

バトルドームは16人のトーナメント制。よって実質4回勝てば優勝で1周。
5周ごとにヒースが登場する……というルール。他の施設と比べれば実質的な試合数は少なめかな。
ただこの施設には一つ、他の施設には無い大きな特徴がある。
観衆がいること。ここは以前カントーからカスミ達が来たときにバトルを披露した会場だ。
バトル中は常に観客からの声援と罵声が飛び交っている。
俺はまあ……どちらかといえば声援で迎えられているから良かったが
そうなると相手がちょっと可哀想だな……まあでも、俺には声援の分アンチも多いからな
ポケモンを虐待するトレーナー、チャンピオンの面汚し……ま、そんな噂だって多いからさ。
「失礼な話ですよね……私達のバトルを見れば、それが誤解だと判るでしょうに」
まぁそう簡単なもんじゃないだよ、リザードン。
結局はイメージの問題。人間ってのは、一度思いこんだイメージをそうそう覆すことはないからな。
「なら、そのイメージを覆して見せます」
「ええ。私達がご主人様の素晴らしさを知らしめましょう」
頼もしいね、シャワーズ、ライチュウ。
彼女達のおかげで、試合は難なく勝ち進み……さてと、いよいよお出ましか。
「アッハッハッ!! 聞こえるっ? この大歓声! 私達の試合を前に、みんなウズウズしてるよっ!! アッハッハッ!!」
……帰ろうかな。
「なんだい、敵前逃亡? そんなにビクビクしなくても大丈夫! バトルドームの一番星っ!! ドームスーパースター、ヒースの輝きで、キミを照らしてあげるからっ!!」
……こんなので沸ける観客も凄いなぁ。
登場前の、司会者によるマイクパフォーマンスも凄かったし。
ある意味一番ショーイズムに徹底した施設だな。
まあそれは良いが……完全にアウェイだな、俺。
このアウェイっぷりは……なるほど、アザミ達が言っていた「不平等」ってのはこれか?
他にもあるんだろうが……とりあえずここでは、この観衆までが敵ってところか。
こーいうところだとなぁ……相手を叩き潰すのが楽しくて仕方ない。
「……流石ご主人様ですね」
だろ? それは褒め言葉って事で受け止めとくよ。
さて……ヒースのポケモンは、ラグラージ、ボーマンダ、そして……
「……同族ですか」
そのようだ、リザードン。さて、この中からどれを出してくるか……
ショーイズムを大事にし、勝つ戦術的には……よし、シャワーズ、リザードン。頼むぞ。
「はい」
「お任せを」
まずトップバッターはシャワーズ。相手は……予想通りラグラージだ。
こちらにライチュウがいるんだから、地面タイプのラグラージを出してくると思ったよ。
まずこの組み合わせ……貰ったな。
ラグラージは水タイプだが、同時に水が弱点の地面タイプでもある。
こちらの水タイプの攻撃が通常の威力を発揮する。
弱点が少ないというのが利点だが、防御に優れているとは言い難いのがラグラージだ。
攻撃面も、ラグラージは水タイプの技ではシャワーズ相手には半減、地面タイプの技も通常の威力。
立ち回りさえ間違わなければ……シャワーズの実力なのこの通りだ。
「やりますね……リザードン、見せ場です!」
やはりな。観客を沸かせるなら、同族対決は見物だから出してくると思った。
だったら……のってやるよ。頼むぞリザードン。
「はい」
「……余裕ですか?」
当然。
「どこまでそんな態度でいられるかな……岩雪崩!」
おっと、それはこっちの台詞だな。岩雪崩!
「なっ、私のリザードンより速い……」
うちのエースを舐めるなよ? 勝算無しでぶつけるほど愚かじゃないんでね。
リザードン最大の弱点は岩タイプ。その技を先制してぶつけることが出来たんだ、一撃で勝負は決まった。
「なんとーーー! なんとーーーっ! バトルを征したのは、タカマルさんだぁーーー!」
司会者の宣言によって、歓声とブーイングが会場を包む。くくっ、いいねぇこの雰囲気。
スターの顔を潰されたヒースが悔しそうにしてら。
「私はキミを誤解していたよ。次は、そう次こそは本気の私を見せてあげよう。会場の皆さん、次の勝負を楽しみにしてくれたまえ!」
にゃろ、流石はタダで転ばないな……うまく観客を丸め込みやがった。
まあいい。次も勝ちは俺達のモンだ。

一度ヒースに勝ったからだろうか、会場の声援が多くなったような気がする。
反面……アンチも増えたなぁ……
なんつーか、男の声援が増えて女性のアンチが増えた感じ?
「大好き好きなアイドルをいじめた悪い人、って所なんでしょうか?」
まあそんなところなんだろうなぁ……なあ、俺ってそんな悪い人に見えるかね、リザードン
「私達にしてみれば、大好きなご主人様でしかありませんからね……第三者の視点で見ることは出来ませんよ」
遠回しに照れることを言うな
「事実ですから。私達にしてみれば、誰がご主人様をなんと言おうと、愛して信じるだけです」
……本当にそういうことを照れなく言えるようになったよなぁ。俺の方が照れる。
「ふふ、こういう時でないと伝えられませんからね……離れていた時間が長かったので、よりご主人様への思いが深くなったのかも」
……待たせて悪かったな。
「良いんですよ。たぶんこれから何度もあることでしょうし……それでもご主人様を愛し慕っていける自分が、結構好きなんですよ」
そう言って笑うリザードンに、俺はかける言葉が見つからなかった。
ただ、黙って頭を撫でてやった。ヒトカゲの頃のように。
「……幸せです、ご主人様」
ん……このバトルドームも征して、もうちょっと幸せになろうか
「はい」
さて、おかげで気合い入ってきたぜ。
6周目からは問題なく勝ち進み、いよいよ10周目……二度目のヒース戦だ。
「何処まで勝ち続けるつもりなのか、カントーとホウエン二つのチャンピオンタイトルを持つ男、タカマル!」
司会の呼び出しに応え、俺が会場に姿を見せる。歓声とブーイングが会場を包んでいく。
「そしてみなさーーん! ついに、ついにあの男が帰ってきたぞー!」
この段階でもう大喝采。自らスーパースターを名乗るだけはあるか……
「我らがドームスーパースター、ヒースだぁーーー!」
割れんばかりの拍手。表現として良く用いられる言葉だが、まさにそれ。
前回負けてコレだもんな……変態も極めればここまでくるものか。
「そういう意味では、ご主人様も負けてませんよね」
……褒め言葉だとしておこう、リザードン。
しかしなんだ……この、ヒースヒースの大合唱。
チャンピオン二冠とってもこの差だよ。ちょっと泣けてくるね。
「割れるような歓声……むせかえるような熱気……やっぱり、ここは素晴らしい」
観客に一通りアピールし終えたヒースが、俺に向け語りかける
これもパフォーマンスの一つだろうが……しかし、俺を見据えるその目は、パフォーマーの目じゃない。
自信と実力を兼ね備えた、トレーナーの目だ。
「私はドームスーパースター……みんなの期待とあこがれの星。流れ消え去ることなど出来ない。もっと光っ! もっと輝いてっ! ここにやってくる全ての人々を照らさなければいけないっ!!」
身振りを大きく、自分を大きく見せるパフォーマンスは、まるで俺への威嚇にすら見える。
「さあっ! 私の全てっ! ここに披露するよっ!」
言葉通り、全力で来るだろう……いいね、やっと面白くなった!
さてヒースのポケモンは……バトル前に知ったが、驚いたよ。
ラティアスがいた。まさかヒースも連れていたとはな……だからあの時、俺のラティアスを熱望したのか。
他のポケモンはラグラージとメタグロスか……
ラグラージは前回のバトルで実力は知っているしどんな技を好むかも知っている。
そこにきてのメタグロス……まあこいつも地震を使うだろうな。
このラインナップで行くと……やはり今回もシャワーズとリザードンになるか。
ライチュウ、悪いな。大舞台での出番が無くて。
「いいえ、正しい選択だと私も思います。私の喜びはご主人様の喜び……ご武運を」
ありがとよ。さぁ、まずはシャワーズ頼むぞ!
「はい……やはり私の相手はあなたですか」
「負けっ放しは俺もヒースの旦那も我慢ならないんでな……」
予想通り、ラグラージだ。おそらくヒースもこちらの面子を読んでいるだろう。
だとすれば……あのラグラージ、以前のままとは考えづらいな……
ここは様子を見るか……シャワーズ、溶けろ。
「はい」
まずは防御力を上げさせたが……相手は何もしてこないな……いや、あれはミラーコートか。
なるほど……危なかった。ハイドロポンプでもやっていたら、倍のダメージを返されていたか。
となれば……シャワーズ、シャドーボールだ
「はい!」
ミラーコートはゴースト技に対して効果がない。ダメージ量は少ないが、返される心配がないだけ安全だ。
さて、ここからが駆け引きだな。
このままジリジリと削っていくのもいいが、相手だってミラーコートばかりじゃない。
地震や波乗りといった大技をしかけてくることもあるはずだ。
幸い、溶けて防御力を上げたから地震も耐えられるが……こちらのシャドーボールよりは強力だ。
ヒースがいつミラーコートを止めて攻撃してくるか……あるいはずっとミラーコートか……
シャワーズ、次は守れ
「ラグラージ、地震です!」
ほらきた……読み合いなら悪いが、俺の方が上だな。
「クッ……」
ヒースとの読み合いは、流石に連続して読み勝てる保証はない。
だから俺はシャドーボールと守るの二択でジリジリと追い詰め、止めにハイドロポンプをお見舞いしてやった。
俺の頭脳プレイに、会場からは……ブーイングですか。
まぁ見ていて面白い試合じゃなかったのは認めるけどな。
「……出番です、ラティアス」
やはり出してきたか……さて、どうしたものか。
勝ちを取りに行くならシャワーズの続投だろう。相手の弱点となるゴースト技シャドーボールを使えるから。
防御力も上がっているところだしな。
だが……逆の考え方もある。シャワーズを保険に控えさせるっていうね。
ま、そんな保険も必要ないと思うが……なぁ、リザードン。
「もちろん……ご主人様の名にかけて、必ず勝利を」
さて、ラティアスか……俺も最近彼女の訓練を始めたから、彼女達の特徴は心得ているつもりだ。
だからこそリザードンでも逝けると判断しているんだが……
前回、ヒースは彼のリザードンに岩雪崩を覚えさせていた。
俺のリザードンも同じように岩雪崩を覚えさせていた上にこちらのほうが速かったから勝てたが……
そもそも岩雪崩は普通に覚える技ではない。教えないと覚えない技だ。
そのような技を、ラティアスも覚えている可能性は大きい……
それもたぶんこちらの編成を意識した技を覚えさせている可能性は高い。
なにせヒースは、もう負けられないと意気込んでいたからな……
「ラティアス、10万ボルト!」
「くっ……」
やはりか……厄介な。おそらくリザードンにもシャワーズにも対応させた技として覚えさせたのだろう。
だが、こっちにも「奥の手」ってのはあるんだよ。
リザードン、ドラゴンクロー!
「いやぁあ!」
よし、決まった。ラティアスはドラゴンタイプだから良く効いたろ。
このまま押し切れ!
「はい!」
「そう簡単には行かないよ。ラティアス眠れ!」
チッ、姑息な……しかもカゴの実ですぐに起きやがったか。
「これが戦術だよ、タカマル君」
互いに弱点を突く技で削りあってるから、ここで回復されるのはキツイ。
してやられたな……って言ったら、あんたは喜ぶのかい?
「なに?」
リザードン、ブラストバーン!
「はぁああ!」
こっちはダメージを受けて体力も削られた……が、その代わり彼女の闘志「猛火」に火が付いた。
更に俺は彼女にヤタピの実を持たせている。
ヤタピの実は貴重な木の実で、ホウエンじゃ滅多に手に入らないと聞いている。
だが俺はコレをオーレで手に入れてきていたからな。
この実のおかげで、ピンチになった彼女は特攻が上がった。
この状態でのブラストバーン、さて耐えられるかな?
「ここまでとは……」
これが戦術だよ、ヒース君
ど派手な技だったからな、ヒースが敗れるという、観客からすれば波乱の展開ではあるが
おかげで大喝采……やはりいいね、アウェイでの喝采は。
「完敗だ……いや、本当にキミは素敵だ! 全てを出し切った私が敵わないなんて初めてだ!」
敗れたヒースが、また観客にアピールしながら熱弁を振るい始めた。
「さあ、新たなスーパースターにもう一度拍手を!」
ほう、ヒース自らね……いいのかい? ここがあんたの舞台だろうに
「だからこそ、さ。今度は地に落ちた私が不死鳥のように蘇る様を、皆さんに見て貰うのさ。星はまた輝きを取り戻すのさ!」
まったく、とことんショーマンだなアンタは……だが面白かった。
「ああ、私も同感だよ。また機会あれば是非またバトルをしよう!」
そういって固い握手をする俺達に、観客からはまた拍手が……とことん理由するな。まあそれもいいか。

「お疲れ様です、ご主人様」
「流石だったよ……タカマル」
おお、リーフにアザミ。見てたのか?
「はい。しかし流石奴隷長ね。貫禄勝ち?」
「気合いの入った娘だね……気に入ったよ」
「あはは、照れますね……」
良く耐えてくれたよ。しかしシャワーズには悪かった。
本来ならお前の方がもっと上手く立ち回って勝てたのにな。
「いえ。私では奴隷長みたいに観客を虜にすることは出来ませんでしたし」
「シャワーズまでよしてよ……本当に照れるわ」
なんだ、こういうのは照れるんだな。
「これはこれ……ですよ。そういうものでしょう?」
ま、そうかもな……そういや、リーフはアザミとやったのか?
「はい……どうにか、勝てました。やはりアザミさん強いですね」
「よく言うよ……まったく、あんたたちはどんな特訓してきてるんだい?」
どういうって言ってもな……なんなら、今度俺達の秘密基地に来るか?
俺やリーフ、それとハルカと……たまにジムリーダーも来てバトルやってるんだが
「……面白そうだね」
「だったら、夜の秘密基地にも来ます? アザミさんだったらみんな大歓迎ですよ」
「夜の?……ああ、そういうこと。それは……もちろん」
もちろんなのかよ。
「だって……惚れた男には、トコトン尽くしたいじゃないか……」
「……なに照れてるんですか、ご主人様」
いやだってなぁ……
「照れてる場合じゃないですよ? そこまで惚れさせた責任はとらいと。ね、アザミさん」
「……」
そんな見つめられるとなぁ、アザミ……まあ、うん、そっちも……おいで。
「……ああ」
「ふふ、また賑やかになりますね」
色々なぁ……まあ考えるより楽しむか。
でも今日はまず参謀トリオにご褒美、からかな。
「……ありがとうございます、ご主人様」
「その為に頑張ったわけではありませんけど……やはり嬉しいものです」
「そうね……バトル中は考えないようにしてたけど……ゴメンナサイ、ちょっともう我慢できないかも……」
おいおい、もうそんなか……よし、すぐに帰って褒美をやろう。
今日は……今日も、濃厚な夜になりそうだ。

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S-BOW

Author:S-BOW

このブログは、管理人がポケモンをプレイしながら脳内でポケモンを擬人化し、更にエロ妄想を繰り広げた半プレイ日記です。
基本的に脳内妄想をあるがまま文章化しているため、読みづらい点が多々あることをご了承ください。
また始めて読まれる方は、下記カテゴリーの「はじめに」をクリックして注意事項を一読くださると幸いです。
またエロい妄想はしていますが、ストーリーをなぞった形になっているので、エロシーンは一部を除きかなり薄めであることもご了承ください。
※18禁ブログです。18歳未満の方は閲覧しないようお願いいたします

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