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E:ヒワマキジム戦

・タカマルのターン

今までの運が良すぎたんだ。
俺はこれまで、悪党どもの野望をすんでの所で防ぐことに成功してきたが、
これは全て「偶然」でしかない。そもそも、俺はその手の専門家ではないんだし。
逆に言えば、専門家ではないのだから責任を感じる必要はないんだが……
ええい、悔やんでも仕方ない。
とにかく、手遅れにならないためにも、とっととジム戦を終わらせて「空を飛ぶ」を使えるようにし
そして怪しいと思われる煙突山へ急がなければ。
早速ヒワマキジムへ乗り込んだ俺達。そこで待っていたジムリーダーは……
「来たわね、ブリーダーの面汚し者!」
……随分な言われ用だな。まあ……心当たりはありすぎて困るほどあるけどさ
「私はこのヒワマキジムのリーダー、ナギ。鳥ポケモンと心を通わし、一緒に大空を舞い、どんな苦しい勝負も優雅に戦ってみせる!」
なるほど……それで鳥ポケモンのコスプレみたいな格好をしているのか
「ポケモンとは心を通わせ理解し合うもの。あなたのように、無理矢理従わせるやり方、私は認めません!」
ああ……そうか、なるほどね。
俺の噂を聞いているだろう彼女は、その噂をそのまま鵜呑みにしている訳か
ポケモンを奴隷と称して連れ回す非道なトレーナーって噂を
まああながち間違いではないが……むしろ、世間はそんな目で俺を見ていて不思議じゃなかったのにな
なんか……今更、俺は本当に運が良かっただけなんだと自覚する。
これまでのジムリーダーがそれなりに好意的だったのは、噂をさほど気にしていないか、俺の本質を見ていてくれたかのどちらかで
本来ならこんな反応をされても当然だったんだよな
更に言えば、ここに来るまでにツツジとアスナに手を出したことで、噂は悪い方に広まっただろうし……
「他のジムリーダーは騙せても、私はそう行きませんよ! さあ、大人しくポケモン達を解放しなさい!」
まいったな……急いでるからとっととジム戦を終わらせたかったが……ただ終わらせるだけでは素直にバッチを渡してくれないかも知れないぞ
自業自得だが……なにもこんな時になぁ。悪い流れが続くな……さて、どうするか
「黙って聞いてれば……ちょっとあなた、人を見る目がなさ過ぎじゃないの?」
ビブラーバ……なんか随分と怒っているようだが……
「解放? 冗談じゃないわ。私達とご主人様のことを、あんたみたいな三流リーダーにとやかく言われる筋合いなんて無いの」
「三流は言い過ぎじゃないかな……でも、ビブラーバちゃんの言うとおりです。私達はご主人様が好きで、側にいさせて貰ってるんですから」
アサナンまで……大人しい彼女は言葉こそ柔らかいが、どうも怒っているのは間違いないようだ
「べっ、別に私は好きな訳じゃないけど……助けて貰った借りを返しているだけなんだから!」
なにもこんなところでツンデレを披露しなくても良いだろ、ビブラーバ。
「あはは。まあとにかく、私達は自分達の意志でご主人様の奴隷をしているのよ。だから解放とか言われても困るのよね」
エアームドが話をまとめたようだが……
「鳥ポケモンのあなたまでそんな……あなた達は騙されています! だいたい、ポケモンを奴隷だとか、しかもその……せっ……とにかく、ふしだらな事をする人を信用してはいけないわ!」
まあ、それは確かに正論だが……俺とこいつらの関係は、君が噂や言葉だけで知った俺達の関係とは違うものなんだ。
理解しろって方が無理だが、とりあえず誤解なんだって事だけは判って欲しいな……
「何が誤解ですか! 実際ポケモン達に「奴隷」とか言わせておいてまだそんな……」
まあ……なぁ。困ったな、完全にこっちの分が悪い。
奴隷達は必死に誤解だとアピールするが、それを「洗脳されている」「調教で脅されて言わせている」と思いこんでいる彼女を納得させるのはほぼ不可能か……
「ああもう、イライラする! こうなったらバトルでキッチリ白黒付ければいいじゃない!」
せっかちなメタグロスがとうとう切れた。
「そうね。この分からず屋に何を言っても無駄みたい。なにが鳥ポケモンと心を通わせるよ。あんたなんかより、ご主人様の方がずっと私達を理解してくれてるってところ、みせてあげるわ」
「言ったわね……ならバトルであなた達の目を覚まさせてあげるわ!」
ま……元々そのつもりだったからいいけどさ
「ご主人様。ここは私達オーレ組だけで勝負します。いいですよね?」
おいおい、勝手に決めるなよ……まあ、なんかオーレの奴隷達が異様なほどに燃えているし、ここは任せた方が良さそうだな。
そんな訳で、プラマイ。お前達は控えててくれ
「えっと……一応ボクもオーレ組だけど?」
プラスルが自分をアピールしているが、まあお前はまた別っていうか……
どうも彼女達は、俺がダークポケモンから介抱してやったことに対して、俺が思っていた以上の恩義を感じているようだ。
それほどダークポケモンだったことが苦痛だったのか……
よし、ならここで彼女を納得させるだけのバトルをして、その恩を返してくれよ
「ふん……私達が恩だけでここまで付いてきたと思ってるわけ?」
まさか。ちゃんとお前の愛も受け止めてるさ、ビブラーバ
「ばっ、ちょ……もう、こんな時にくだらないこと言わないで!」
くっくっく……ったく、意地っ張りだな相変わらず。まあいい、まずはお前に任せるぞ
「当然でしょ? 私一人でみんなやっつけてやるんだから!」
「ならこちらは、チルット、お願い!」
チルットか……チルタリスならドラゴンタイプ同士で短期戦になるところだが、チルットではまだドラゴンの属性はないか。
そもそも、地面タイプのビブラーバは鳥ポケモンとの相性は悪い。
それでも積極的になっている彼女にかけるのだから……トレーナーとしての腕が問われるな
まあ、俺の腕以前に彼女は困難を乗り越えてきた経験とそれに伴った力があるからなぁ。属性の不利はどうとでもなるんだが。
……ほら、アッサリ勝ったよ
「ふん……大したこと無いわね。さあ、次は!」
いや、ここは一旦引け、ビブラーバ。他の奴の戦いたがってるから
「……まあ良いわ。それじゃ、後は頼んだわよ、みんな」
「次私! さぁ早くやろうよ!」
また勝手に……まあせっかちなメタグロスはもう待てないか。
「トロビウス、お願い!」
大形の鳥ポケモンが来たな……まあ、オーレ組の中でも特に実力のある彼女なら何の問題もないか。
しかも相性的に、トロビウスの攻撃はメタグロスにはどれも利き辛い。こうなると、結果は火を見るより明らか。
「……これは相性の問題よ! トレーナーとの信頼とはまた話は違うんだからね!」
ジムリーダーがそれを言い出すなよ……つか、そっちの方が後からポケモン出してるんだからさ
「……いいわ、ここからが本番よ。行ってペリッパー!」
ペリッパーか。さて、次は……
「ボクが行くよ。ご主人様がいれば相性なんか関係ないって、ボクが証明してやるぞ!」
ちょっ……ヘラクロス、お前はいくら何でも不利すぎるだろ。
ワンパク故か威勢良く飛び出したヘラクロスだが……彼女は虫タイプで格闘タイプ。
どちらも飛行タイプの技に弱く、受ければかなりのダメージを受けるが……
「大丈夫、ボクを信じてよ」
……判った、信じよう。狙いは……あれか
「うん。絶対に耐えてみせる!」
「……ペリッパー、燕返し!」
必中の技で来たか。かなりのダメージを受けたが……よし、よく耐えた!
そのまま返り討ちにしてやれ
「くらえ、カウンター!」
相手のダメージを倍にして返す格闘技。ヘラクロスの受けたダメージがかなり高かっただけに……ま、あっちが絶えられるわけ無いな。
よく耐えたな、ヘラクロス。
「へへ、ご主人様の奴隷だもん……これくらい耐えられるよ」
ったく、無茶しやがって……後でご褒美たっぷりやらないとな
「うん!」
「どうして、そんなに嬉しそうなの……こんな無茶させられてるのに」
ま……これが俺達の絆だ。それにちゃんと見てただろ? 俺は無茶させてないぞ。
「……まだ、まだ認めないわよ! エアームド、お願い!」
「いつか出てくると思ってた。ご主人様、当然ここは私よね?」
そうだな……それが面白いな。よしエアームド、頼むぞ
「任せて!」
同族同士の対決か。こうなると、身体能力の差が大きく響くが……そうなるともう勝負は見えているな
「もちろん、ご主人様と一緒にいる私の方が強いに決まってる!」
「ここまで差が出るなんて……」
さて、どうする?
「まだよ……チルタリス、頼むわ」
「真打ちがやっと出たわね。ここは当然、もう一度私よね?」
……まあ、格闘タイプのアサナンは納得してるし、こっちの地方に最初から付いてきていたアブソルも異存はないようだな
ドラゴンタイプ同士か……互いに弱点をつけるだけに、短期戦になるな
流石にナギの切り札だけあって、それなりの実力はあるようだが……
「そんな……ここまで惨敗するなんて……」
既にオーレで鍛えられているビブラーバ達は、そもそもこちらで鍛えてきたヌマクロー達よりも元々強かったからなぁ
この結果は当然といえば当然なんだよな
問題は……これで納得してくれたかな? ナギは
「私だって、ポケモン達と心を通わせてきたはずよ。なのに……」
それはバトルしてみて俺にも伝わったよ。
実力差が明確なのにもかかわらず、あれだけ立ち向かえたんだ。君と君のポケモン達との絆は、本物だったよ
ま、俺に言われるまでもないとは思うけど。
「……」
うーむ、まだ混乱しているようだな。困ったな、急いではいるがここで急かすのは後々妙な遺恨を残しそうだし……
「ちょっと、勝ったんだからバッチ早く渡して! ご主人様はマグマ団を追いかけるのに忙しいの!」
ちょっ、メタグロス……せっかちなのは判るが急かすなって……
「マグマ団を? なんであなたが……」
あー、そっちの噂は知らなかったか。いや、噂は関係ないか……ちょっと色々あってね、今マグマ団の連中を追いかけている。
あいつらが今、グラードンを目覚めさせようと何か企んでるのは間違いないんだ。
悪いが時間がない、納得いかないなら後で返しに来ても良いから、バッチを渡してくれないか?
「……後でちゃんと、訳を聞かせてください」
OK、約束しよう。エアームド、すぐ飛べるか?
「もちろん。急ごう、ご主人様!」
バッチを受け取り、俺は飛び出すようにジムを出た。
「しっかり捕まっててね。抱きしめるくらいに♪」
俺に抱きつかれるのを喜びながら、エアームドは空高く舞い上がった。
目指すは煙突山。間に合ってくれればいいが……

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Author:S-BOW

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