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E:マグマ団アジト~アクア団アジト~補足シーン

※補足
 この話より、ポケモンに関する脳内設定を一部変更します。
 ポケモンは総じて擬人化されている、という設定でこれまで話を進めてきましたが
 この設定のままだと、グラードンなどの話に迫力が無くなるので
 「野生時、あるいはバトル時には完全に獣の姿や大きさになるが、平時には擬人化する」
 と変更します。
 ようするに、都合良く状況によってポケモンの姿と擬人化した姿に変えられる、ということです
 話の書き方はこれまでと変えませんので、いちいちシーンごとにどんな姿なのかの注釈は入れません
 都合良く、脳内で萌えられるような変換をしてください



・タカマルのターン

そもそも、マグマ団は初めからここにグラードンがいると睨んでいた。
だからあいつらは、火口から隕石のエネルギーを注いで噴火を起こし、グラードンを目覚めさせようと企んだ。
それは俺が食い止めたが……その後がいけなかった。
麓付近で怪しい行動をしていたマグマ団員。あからさまに人工的な仕掛けがあった場所。
不自然さは感じたが、何処にどんな仕掛けがあるのかが判らなかった時点で、すぐに諦めてしまったのだが……
今思えば、あの時に時間を掛けて何かを探り出せていればこんな事にはなっていなかったかもしれないな……
間抜けな連中だと、あいつらを侮りすぎていたな。間抜けなのは俺じゃないか……
「仕方ないですよ……むしろこうして、すんなり入り口を見つけることが出来たのは、あの時気付いたからじゃないですか」
まあ……な。確かにワカシャモの言うとおり、怪しい場所に当たりを付けられたからこそ
奴らが落としたバッチをすぐに共鳴させることが出来、こうしてアッサリ入り口を見つけられた訳だが……
「考えたって仕方ないですよぉ、開いたんだから行きましょうよ」
……そうだな。お前の言うとおりだなサーナイト。今日ばかりはお前のその脳天気な雰囲気に救われてるよ。ありがとな
「えへへ」
さて……突入するか。中は雑魚がうようよいるだろうから、気合い入れて突破するぞ、ヌマクロー、キングドラ
「へへ、暴れまくるよ!」
「進化して初めてだからね……気合い入ってるよぉ!」
よし、良い感じにのってるな二人とも。おかげで、予想通り雑魚は多かったが難なく突破していった。
しかし何時の間にこんな場所を……ある程度は天然の洞窟だったんだろうが、かなり手を入れているな
もしかしたら、随分前から、それこそマグマ団結成時から掘り進めていたのか?
そういや、火口で奴らの企みを阻止したときも……さして慌ててなかったな。
初めからこっちがメインで、あれは「物は試し」程度の実験だったか……やはり間抜けは俺の方か。
「でも、ここを邪魔しちゃえば同じだよ」
「そうそう、ここで潰しちゃおうよ!」
……だな。よし、その意気で頼むぞ二人とも。
機械類が転々と置かれた火山内を徘徊し、奥へ奥へと進む俺達。
それにつれ、増してくる雑魚ども……どうも奴ら、口ぶりや行動から、俺を倒すことよりは足止めすることを優先している?
「ウヒョヒョ、その通り。この先にはグラードンが眠っているのさ!」
てめぇは……幹部のホムラか。とっととどきやがれ!
「そうは行くか。ようやく見つけたグラードンを、今マツブサ様が目覚めさせようとしているんだ。これ以上邪魔はさせねぇぞ、ウヒョ、ウヒョヒョ」
相変わらず気持ち悪い笑い方をする奴だ……とっとと潰しちまえ、ヌマクロー!
「もちろん!」
幹部とはいえ……のってるヌマクローの敵じゃないな。ただ……さすがに手こずったか
「ウヒョヒョ、もう遅い……もう目を覚ますぞ、ウヒョヒョヒョ!」
くっ……急ぐぞ、ヌマクロー、キングドラ!
最奥と思われる場所に出ると……そこにはマグマの池が広がっていて……あれは……
マグマの中、雄々しく直立している巨大なポケモン……あれが、グラードンか?
「その通り。我らはとうとう見つけたのだよ、グラードンをな。だが何をやっても目覚めなかった……」
マツブサ……だったら、無理に起こす必要はないんじゃねぇの?
「そうはいかん。我らの悲願を達成するために……この藍色の珠で目覚めて貰うぞ、グラードン」
まずい! 奴を止めなければ……しかし一歩遅く、目の前で珠が光り輝きだし……グラードンが動き出した!
「おお、ついに目覚めたかグラードン!」
くそ、また間に合わなかったのか……だがなんだ? 様子がおかしい……
「どうしたというんだグラードン!」
マツブサは藍色の珠でグラードンを目覚めさせるだけでなくコントロール出来るものと思っていたようだが……どうやら上手くいっていないようだ
グラードンはゆっくりとこちらに近づき、そして……消えた?
「馬鹿な、藍色の珠ではダメだというのか? グラードンよ! どこへ消えてしまったんだ……」
……最悪の事態は免れた……のか? しかし目覚めてどこかへ行ったとなると……厄介なことになったのは間違いないぞ
「おのれ……お前か! つもちょろちょろと邪魔をして……貴様が何か小細工を仕掛けたか!」
んな暇あるなら、そもそも目覚めさせねぇよ!
計画通りに行かなかった八つ当たりか、俺達に襲いかかってきたが……平常心を失った奴に、後れを取る俺達じゃない。血の上った頭を、ヌマクロー達が波乗りで冷まさせる
「……グラードンのいなくなったこの山にはもう用はない。我らはグラードンを追いかけるとする。さらばだ!」
待ちやがれ、コントロールも出来ない癖にてめぇは……ちっ、また逃げられたか……
しかし参ったな……ならせめて、アクア団とカイオーガはどうにかしないと……ハルカの方は大丈夫だろうか?
『ええ、見たところの様子だと、まだ大丈夫……カモ。正直、外から見ただけじゃ判りにくいカモ。なんなら私が突入しちゃう?』
いや待て、それは危険だ。見張りとかいるんだろう?
『ええ、見張りどころか街にもうろうろいるのよ……』
なら突入は控えてくれ。行くなら俺がそっちに付いてからに……今からそちらに向かうから
『待って、タカマルはそこからカイナシティへ向かって』
カイナシティへ?
『うろついてるアクア団の下っ端達に探りを入れてみたんだけどね……なんか、カイナシティにボスのアオギリが向かっているらしいの。たぶんなにかカイナシティでやるつもりよ』
カイナシティで? あそこには確か……そうか、潜水艇か!
奴ら、パーツを盗めなかった代わりに潜水艇ごと奪うつもりか。まずいな、エアームド!
「ええ、飛ばすよご主人様!」
今度こそ間に合ってくれ……

到着したカイナシティは、なんか妙に賑わっていた。
急ぎ潜水艇のある船乗り場へ向かうと……そこにはテレビカメラとインタビューアーの女性が。
インタビューを受けているのは……クスノキ館長か。まいったな、急いでいるとはいえこの中を邪魔してまで入ろうとすれば止められるのは間違いない
下手に騒ぎを起こして得はないな……よし、インタビューはもう終わったようだ。カメラクルーとインタビューアーが引き上げていった
「おお、タカマル君。いやインタビューって初めてだから緊張しちゃって」
何かあったんですか?
「いやね、我々の潜水艇で海底調査を行ったところ、凄い所を見つけてね」
凄い所?
「大昔に絶滅したと言われるポケモンの住処と思われる、海底の洞窟を見つけたんだ」
大昔に絶滅した? 洞窟? もしかしてそこって……
「フフフ……クスノキ館長とやら、君の潜水艇は、我らアクア団が頂く!」
なっ! その声はアオギリ! 何処だ?どこからか拡声器を使って話しているようだが……船乗り場の中か!
「潜水艇が奪われる! タカマル君、一緒に来てくれ!」
館長の案内で潜水艇のある場所まで駆けつけたが……その潜水艇には、もうアクア団の連中が乗り込んでいやがった。
またしても……インタビューを受けているあの状況を利用して、易々と奴らにしてやられたか……
「おや? また君か……わざわざここまで追いかけてくるとは、ご苦労なことだ」
苦労はしたくないんでね。とっとと潜水艇を返して立ち去れ!
「そうはいかん。ようやくカイオーガの眠る洞窟を見つけたのだからね。この潜水艇は我々が有効に活用させて貰うよ」
させるか……と言いたいが……水中に潜られてはもう手は出せない。またか、またやられたか……
二兎を追う者は一兎をも得ず、とは言うが……兎ならまだかわいげがあるんだがな
しかし……あいつらがこのまま洞窟に向かうとは考えづらい。あの潜水艇は先ほど帰ってきたばかり、燃料はそんなに残っていないはず。
となれば……一度アジトに戻るはずだ。ここは……仕方ない、ハルカに無理をして貰う他……
『大丈夫、任せて。鷹丸を待ってる時間ももったいないから、一人でアジトに向かうね』
気をつけてくれよ……絶対、無茶はするなよ
『平気だって。私の実力、信じてよ』
……ああ、信じてるから。だから無茶だけはするなよ
『判ってるって。それじゃ、行ってくるね』
……間に合ってくれよ、そして、無事でいてくれよハルカ……


・ハルカのターン
アクア団の連中がなんか慌ただしくなってきたと思ったら……タカマルからの連絡で、潜水艇を奪ってきたことを私は知った。
今急ピッチで補給と再出発の準備をしているのカモ。だったら、やっぱり今がチャンスよね
……ドキドキする。任せてなんて言ったけど、私一人であんな所に乗り込むなんて……
タカマルはいつもこんな事をしてきたんだ……やっぱりすごいな、あの人は。
だからなのかな、私が……ううん、今そんな事を考えてる場合じゃないね。
「参りましょう、ハルカ。我らが付いています、ご安心を」
ありがとう、ライボルト。進化して更に頼もしくなったね
「……ね、やっぱりあいつが戻ってくるの待たない? やっぱりさ……無理だよボク達には」
プーピック……あなたは進化しても臆病なのは変わらないわね。
「大丈夫だろ? あいつら間抜けみたいだし」
「そーそー。いざとなったらその時に逃げればいいし」
ヌマクロー、オオスバメ……あんた達みたいにのんきなのもどうかとは思うけど……でも、その通りよね。
まずはやってみないと。ヌマクロー、入り口までお願いね
「あいよー」
大丈夫、私ならやれる……タカマルだって信じてくれてるんだから……

アクア団のアジト内部は思っていたよりは整然としている。
内装もそんなに広くはなさそうなんだけど……それがかえって、身を隠すのには適さないみたい。
見張りの下っ端がうろうろしていて……近づきにくいわ
「なあ、どうせなら気付かれないうちにこっちから……」
ちょ、ジュプトル、こんなところでそんな大きな声で……
「誰だ!」
「あっ、見つかった……ごめん、ついうっかり……」
うっかりじゃないわよ……もう、こうなったら強行突破!
アクア団のポケモンは水タイプがほとんどだから、そのまま相性の良いジュプトルが相手をして……ふぅ、楽に勝てたわね
今の内に先を急ぎましょう。ジュプトルのせいで見つかったけど、隠れていたら時間が掛かるからこの方が良かったカモ?
「なら問題ないね」
問題はあるのよ、ジュプトル……まあもういいけど。
見張りの下っ端は、見張りだからかポケモンを一匹しか連れていないのがほとんど。
だから強行突破も思っていたよりスムーズに出来ている。うん、良い調子。このまま潜水艇の乗り場まで行ければ……
「ウヒョヒョ、そこまでだ侵入者。お前何者だ?」
もう、すぐ底に潜水艇が見えているのに……邪魔よ!
「邪魔なのはお前だ。ウヒョヒョヒョ、返り討ちにしてやるぜぇ!」
こいつ……さっきまでの下っ端とは違う。幹部なの?
繰り出してきたポケモンはさっきまでの奴らより強い……けど、この程度なら私達でも楽に勝てるわ!
「ウヒョ、こいつ……」
良かった、この程度ならタカマルの手を煩わせるまでもなかったわね。
「タカマル? そうか、アイツの仲間か……ウヒョヒョヒョ、でも遅かったな。もう補給はすんでるんだぜ」
ええ? そんな……ああ、潜水艇が……
「じゃあなお嬢ちゃん。洞窟まで追いかけてくるなら来てみな、潜れるならなぁ。ウヒョヒョヒョヒョ!」
……ごめん、タカマル。止められなかった……


・タカマルのターン

そうか……まあ仕方ないな。
俺はミナモシティでハルカと合流し、奴らを逃がしたことを知った
ハルカはだいぶしょげているが……元を正せば、俺が潜水艇が奪われるのを止められなかった事が原因なんだし
「でも、タカマルだって仕方なかったじゃない。色々……遅かったのよ、私達」
だな……くそっ、奴らが行こうとしている場所はクスノキ館長から聞いて当たりは付いてるのに、追っていく手段がないんじゃ……
「……あるわ。「ダイビング」の技をポケモンに使って貰って、それで追いかければ……」
ダイビング?
「秘伝技の一つだけど……そうか、カントーにはない技だっけ」
ああ……そうか、ここホウエン地方ではその技が使えるのか
「ええ。次のトクサネシティにあるジム戦でバッチが貰えれば、許可が下りるわ」
となると……追いかけるなら、まずトクサネシティか。また遠回りになるが……仕方ないな
じゃあすぐにトクサネへ……と言いたいが、もう日が沈むな
流石に暗がりの中を奴隷達に波乗りさせて行くのは危険すぎるか。ちぃ、歯がゆいが……一泊するしかないな
「……ねえ、その前お願いがあるんだけど……」
ん?
「バトル……して、くれない?」
……そうだな。よし、相手になるよ。ルールは今までと同じで良いんだな?
「ううん……6対6のフルバトルで。メンバーも制限無し。本気でお願い」
……判った。ルールはそれでいこう。
「あと……賭を、して欲しいの」
賭け?
「私が勝ったら……タカマル、私の奴隷になって」
なっ! おいおいそれはまた過激な……ちょっと待て、もしかしてそれ……
「うん。タカマルが勝ったら……私がタカマルの奴隷になる」
また随分と……悩んでいて出した答えが、それなのか?
「……話はバトルの後で」
……OK。その条件を出されたら、調教師としてはもう引けないな
「じゃあ行くよ。ライボルト、お願い!」
「はっ!」
マイナン、出番だ
「えへへ、一番手ぇ!」
まずは電気タイプ同士か。ハルカのライボルトはかなり良い仕上がりだな……まだ伸びるぞ、こいつ
「お褒めいただき、恐悦至極。ですが、ここは勝たせて貰います」
実力に裏打ちされる自信を持ってるな……だが、うちのマイナンも見かけによらずやるぜ?
「もちろん! ここは勝っちゃうよぉ!」
ガチンコのぶつかり合いで幕を開け、まずは……くそ、一敗か。やるようになったな、ハルカ
「……まずは一勝。でも……」
ライボルトはかなりダメージを負ったな。よしここは……ヘラクロス!
「よぉし、出番だ!」
深手を負ったライボルトを簡単に倒し、イーブンに持ち込んだが……問題はここから。
「ペリッパー、出番よ!」
「はぁい……なんか今日のハルカは気合い入ってるねぇ」
そらなぁ……気合い入るだろ。
さて相手は予想通り飛行タイプのポケモンを出してきた。ヘラクロスは飛行タイプの技にめっぽう弱いからな。
むろん、それら全てを計算済みだが……
「ペリッパー、翼で打つ!」
来た……よし、耐えきった!
「そんな……そうか、気合いのはちまき!」
「くらえぇ、カウンター!」
一撃で沈めたか……ふぅ、流石にハルカのポケモンだ。ヘラクロスの体力を持ってしても、流石に気合いのはちまき無しではやばかったな
これで逆転。だがヘラクロスの体力はギリギリ。さっきの立場が入れ替わった状態か。
この後、かなり激しい攻防を繰り返し、フルバトルを戦い抜いた結果は……
「……やっぱり、負けちゃった」
ふぅ……正直驚いたぞ。ここまで強くなっていたなんてな。かなりやばかったぞ
「うん……このバトルのために、私達頑張ってたもん」
そっか……さて、賭だが……本当に……いや、とりあえず続きはゆっくり出来るところで話そうか。
「うん……この街には民宿があるから、そこに泊まろうよ」
民宿か……港町らしい風情ある施設があるんだな。じゃあそこに行こうか
「もう予約は入れてあるから」
……ちょっと待て、お前もうその気だったのか?
「さあ、どうなのかなぁ?」
こいつ……まあいい、その部屋に付いたらゆっくり話を聞こうじゃないか

民宿について驚いたことは二つ。
一つは、ニシエダがさりげにいたこと。
「おろ、ご両人。こんなところで会えるなんて奇遇だね」
奇遇だけど……このタイミングで会いたくなかったな
「ん?……ああ、そういうことですか。これは失礼」
いやちょ……まあいいか。誤解されたとしても、否定できないだろうしな
ハルカが俺の腕にしがみついてる、この状況を見せちゃったらなぁ……。
「ではごゆっくり」
ニシエダはそのまま自分の部屋に引っ込んでいったが……ニヤニヤしやがってあんにゃろ
「ね、私達も早く部屋に行こうよ」
お前はこの状況でも嬉しそうだな
「うん。なんか吹っ切れちゃって……うふ、ツツジもこんな気持ちだったんだろうなぁ」
あー、そうか……彼女達に後で報告もしないとなぁ。後から聞かされるより俺からの報告を待っているようだし
さて……詳しい話を聞かせて貰おうか。なんでまたあんな賭を持ち出した?
「うん……私がこだわっていた絆のこと……それは解決したって話はしたっけ?」
ああ……俺が無理矢理奴隷達を従わせている訳じゃないと、ちゃんと理解できたとは言っていたな
「それでね……たぶんそれを自分の中で解決できた当たりから……タカマルの凄さっていうか、その……」
俺に惚れた、と?
「自分で言うかなぁ……でもまあ、そういうことかな。でもね、私がタカマルに惚れちゃうこと自体が、問題だったの」
……そうか、仲間達のことか
「うん。私は仲間達のことを愛してる。彼らとの絆を信じてる。ずっとそう言い続けてきたわけだし、その気持ちは変わらない」
それはさっきのバトルでも感じたよ。お前の仲間達もお前のことを信頼しているし……愛していると思うぞ。
「ありがとう。でも……タカマルへの思いが募っていけばいくほど、仲間達に申し訳なくて……」
なるほどな……いや、その気持ちは俺もわかる。奴隷達に愛を囁きながら、人間の女性にも手を出してるからねぇ
「そんなに苦しんでるようには見えないけど」
気持ちはわかるけど苦しんではないな……最初の頃こそ戸惑ったが、まぁ、結局相手がポケモンでも人間でも、愛情に差はないんだって開き直ってるから
「私はそう簡単にいかなかったの。仲間達よりもタカマルの事が好きになって来ちゃって……」
……俺としては嬉しいが、まぁ確かに色々悩むか……
「うん……それでね、結局この気持ちをみんなに見透かされちゃって。それで言われたの。「ハルカが誰を好きになっても、俺達はずっと、ハルカの仲間だよ」って」
……強い絆のなせる言葉じゃないか。
「そうだよね。こんなことを言われちゃって、私泣き出しちゃった」
お前の仲間は、良いトレーナーに会えて幸せだな
「そうかな……へへ。それでね……こんなことを言われたら、もう気持ちが収まらなくなっちゃって……さっきの告白に繋がるわけ」
……ちょっと待て、あれは告白なのか?
「あら、壮大な告白のつもりだったけど?」
いや、普通に付き合ってくださいとか……
「タカマルが普通に女性と付き合うとか、想像できないよ」
まあそれは……いやでもさ、ツツジやアスナとは普通……じゃないけど、でも奴隷とかではないぞ?
「んー……愛人もいいけど、どうせならもっと深く愛して欲しいなぁって。もちろんタカマルなら、愛人も奴隷も隔てないんだろうけど」
なんか……いきなり凄い飛ばした発想をするな、ハルカ
「そうかな?」
そうだよ……俺が言うのも何だが
「えへへ、でも良いじゃない。それで、私を奴隷にしてくれるの? 私を奴隷にすると、私の仲間も奴隷に出来るよ?」
ちょっと待て、なんだって? ハルカを奴隷にするのは構わんっていうか大歓迎だが、お前の仲間達まで?
「だって、私の仲間ってことは……私の性癖に付き合わせてる仲間達よ? ♂はまだしも、♀の子達はむしろ新しいご主人様大歓迎よ?」
これが、ニシエダと会ったことなんかと比べることも出来ないほどに驚いているもう一つの驚き。
「そもそも、あなたと同じ性癖の私だからこそ、愛人とかよりも奴隷が良いの。実はこのことは仲間達とも話し合ったんだけど……みんな賛成してくれたわ」
……まあ、そこまで言うならやぶさかじゃないが……
「ホントに? ありがとう……実はね、わざわざ奴隷条件を賭にしたのも、彼女達のアイデアなの」
ん?
「私としては、賭にしなくてもとにかく気持ちをスッキリさせるためにバトルはちゃんとしたかったんだけどね」
うん……
「でも彼女達が言うにはね、「万が一にでもタカマルをハルカの奴隷に出来たら、凄いチンポ分を自由に出来る!」って……」
……なるほど、その発想が出来るなら、俺の奴隷になるには最適か。
「でしょ? ♂の子達も、タカマルの奴隷達のチンポ分として重宝するでしょ」
まったく……そうだよな、お前から「同じ性癖なんです」なんて告白されたときから気付くべきだったが……淫乱な女だな、お前は
「ふふ、それは嬉しい褒め言葉だね」
変態め……だが好きだぜ、そういうの
「でしょ? これからももっと、タカマル……ご主人様好みの女にしてください」
当然だ。お前は俺の、奴隷だからな
「ご主人様……ああ、こんな風に呼べる日が来たんだ……」
思えば、こんな関係になるんじゃないかと出会ったときから予感はしていたが……いざなってみると、予感以上にこみ上げてくるものがあるな
ハルカがゆっくりと目蓋を閉じる。俺は新しい奴隷に、口づけという褒美と調教をあたえた。

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S-BOW

Author:S-BOW

このブログは、管理人がポケモンをプレイしながら脳内でポケモンを擬人化し、更にエロ妄想を繰り広げた半プレイ日記です。
基本的に脳内妄想をあるがまま文章化しているため、読みづらい点が多々あることをご了承ください。
また始めて読まれる方は、下記カテゴリーの「はじめに」をクリックして注意事項を一読くださると幸いです。
またエロい妄想はしていますが、ストーリーをなぞった形になっているので、エロシーンは一部を除きかなり薄めであることもご了承ください。
※18禁ブログです。18歳未満の方は閲覧しないようお願いいたします

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