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PR:見習いミッション・失敗を恐れるな!

フィオレ地方の表玄関フォルシティから、俺達はオニドリルに捕まってリングタウンへ。
本来なら連れてこない約束だった奴隷達なのだが
プラスルとマイナンがアズサにポケモンボールを「解除」してもらい、野生状態になって勝手に付いてきた
ともすれば、他の誰かにゲットされてしまう危険性もあるが
幸い……とはいいづらいが、フィオレ地方にトレーナーはいない。
逆に言えば、いないから俺は奴隷達を連れてこられなかったわけで
そんなわけだからコイツらが勝手に付いてきたわけで……まあなんにしても困った事態と言うことだ。
ひとまず、この当たりで大人しくしていてくれプラマイ。なんかハヤテに妙案があるらしいからそれまでの間だな
「はーい。じゃいこっかプラスル」
「じゃあ待ってるねー」
……大丈夫かなあいつら。さっきヘルガーにちょっかい出したばかりだし……
まあ言っても始まらないな。とりあえず……ここがレンジャーベースか。
なるほど、基地と言うだけあってそれなりに大きな施設だな
っと、中から誰か出て来た。お迎えかな?
「リーダーお帰りなさい!」
ポニーテール……っていうのかな? 後ろで髪を縛ってるけど、その先が上に跳ね上がってる
どーやってセットすんだあの髪型。まあなんか活発そうと言うか似合ってるからいいけど
服装は今俺が来ているレンジャーの衣装とほぼ同じ……って事は、やはり彼女もレンジャーのようだな
うむ、ホットパンツと黒いハイソックスとの間にある絶対領域が素晴らしい女性だな!
……こんなこと考えてるから奴隷達に「また一人以上増える」とか言われるんだよね……
「もしかして彼が期待の新人さん? 初めまして、私ヒナタ。あなたの名前は?」
おっと、見取れている場合じゃなかったな
「今日からリングタウンのレンジャーになったタカマルだ」
……俺が自己紹介する前にハヤテに紹介されてしまった
「タカマル、タカマル……うん、覚えた! 今日から同じチームで働く仲間として一緒に頑張りましょう!」
よろしくヒナタ。
「紹介もすんだことだし、中に入ろうか」
「この建物がリングタウンのレンジャーベースよ。さあ入って入って!」
ん……なんか慌ただしいな二人とも。まあゆっくりする必要もないけど……
ほう、思っていたより中はこざっぱりしているというか、広めのロビーって感じだな
主な設備は二階にあるのかな?
「オーイエー、オーイエー、聞いてますよ、聞いてますとも! きみ、手紙の子でしょ?」
手紙? ロビーにいた男性から声を掛けられたが……手紙って何だ?
「うん、読ませて貰った。中々良い手紙だったね」
なんのことだろう……チラッとハヤテを見る。目を背けた……なに、そーいうこと?
なんかハヤテが裏工作的に俺を招く口実を作っていたっぽいな。その小道具が手紙か
おいおい、どんな内容だったんだよハヤテ……まあまだこの人には好感触だったっぽいからいいけどさ
「あ、そうそうそうそう、僕の名前はイマチ! イマチって呼んでね。そのまま」
よろしくイマチ。タカマルだ……っと、先輩に対して馴れ馴れしすぎたかな。失礼。
「いやいや気にしないで。レンジャーになって3年目なんだけど、なかなかレンジャークラスが上がらなくてね……」
レンジャークラス?
「あ、レンジャークラスっていうのは、これがまた大変で……あ、そうそうそうそう! こいつパートナーのヤドン! 結構キビキビしてる方。とにかくよろしくねっ!」
よろしく……なんかせっかちな人かな? それにパートナーって?
「全員ここに集まってくれ!」
俺の疑問をよそに、ハヤテが集合をかける。まあ後から聞けばいいか。
「ここがリングタウンのレンジャーベースだ。タカマルも今日からはここのメンバーということだ。とはいえ一人前のレンジャーとして認められるにはまだまだ力が足りない。これから学んでいかなければならないことが山ほどあるが大丈夫か?……うん、中々良い表情をしているな。今のきみは技術はともかく気持ちは立派なレンジャーだ。リングタウンの仲間として一緒に頑張っていこう!」
……ハヤテの言葉に反応してか、なんかヒナタがポーズを決める……なにその戦隊物っぽい流れ。遅れてイマチまでポーズを決めようとして……失敗してるし
あれ、なに? 俺もそーいうポーズとかしなきゃダメな流れ?
とりあえずなんだ……これはレンジャーの「欠点」として報告すべき?
戸惑ってる俺に注目が集まるが、その注目が突然それた。後方の入り口が開き人が入ってきた為に。
「大変だ一大事だ! 事件なんだトラブルなんだ!」
慌てた様子で男性……一言で言えばいかにも「オジサン」という風体の男がハヤテに駆け寄った。「聞いてくれリーダー! オレの大事なポケモンがライラの森に逃げちまった! 早いとこオレのポケモンをキャプチャして保護してくれよ!」
ふむ、ポケモン絡みのトラブルか……こーいう小さなトラブルも解決していくのがレンジャーの仕事だったな。
「これはタカマルにぴったりのミッションだな。ライラの森に逃げてしまったセキネさんの大事なポケモンをキャプチャすること。これをきみの初めてのミッションとする! 失敗を恐れず頑張れ!」
いきなりか……だが確かにまだ見習いという俺には適任かもな
「おいおいおいおい!? 失敗を恐れるなって、リーダー冗談だろ? 失敗だめだろ! 失敗を恐れてくれよ! こんな見習いくんにミッション任せちゃって大丈夫なのかよー!」
まあ言いたいことは判るが……このセキネって男、失礼だろその新人本人目の前にして……
「ははは、心配ないですよ!」
なんか手慣れてる感じだなハヤテ……しょっちゅうこんなトラブルを持ち込む人なのだろうか?
「リングタウンを出れば、そこはライラの森だ。私は先に行って現地で待っているからな」
ハヤテはそう言い残して早々に出て行ってしまった。
残されたセキネって人はオロオロしてる。
「参ったな。一番頼れるレンジャーにって事でリーダーに頼んだのに……ああこの新人頼りない顔しちゃってるよー」
悪かったな……言いたいことだけ言って男も出て行ってしまった。
「タカマル、気にしないで良いからね。セキネさん口は悪いけど心から思ってる訳じゃけっしてないから」
まあ、なんとなく判るけど……だからって腹が立たつのも仕方ないだろ
「そんなことより……キャプチャ・スタイラーについて簡単に教えるわね。まだ慣れてないでしょ?」
こっちへ来る前にぶっつけでちょっと触ったが……折角だしご教授願おうかな。
一通り俺はヒナタからスタイラーのこと、それからこのレンジャーベース受付にいるオペレーターのことを聞いた。
このスタイラーは大まかに言えば電力エネルギーで動いており
キャプチャ時に発生する光の線にポケモンからの攻撃を受けるとダメージが逆流してスタイラーの電力が激減するらしい。
このエネルギーが無くなると、スタイラーへの充電すら受け付けなくなる為、レンジャーとしての活動が出来なくなる
つまり、有り体の言い方をすれば「ゲームオーバー」ってことだな
これは気をつけないとな……マイナン相手の時は流石に攻撃はしてこなかったけど
いきなりスタイラー向けられたら普通野生は攻撃してくるだろうし。
で、エネルギーが減ったらオペレーターに頼んで充電して貰うか
ポケモンに充電して貰うっていうやり方もあるらしい。
まあその辺は追々……かな。とりあえずハヤテ達の後を追うか。
「タカマル、初めてのミッション緊張しちゃってる?」
んー、まあ全くしてないってことはないだろうけど、そんなでもないな。
「へえ、なんか妙に「慣れてる」って感じするね」
え? あ、そうかな? いやー、そう言われると緊張して来ちゃうねー、アハハ
……いかんいかん。確かにこの手のことには場慣れしてるから、新人らしい緊張感が足りないかもな
まあだからってすぐに俺の正体がばれるってことはないだろうけど……
「ね、面白そうだから私も一緒について行くことにする!」
面白そうって……まあいいけど。
それじゃヒナタ、森への案内頼むね。
「オッケー」
とりあえず俺はヒナタと一緒にハヤテ達が松森へ急いだ。

「では見習いミッションを始めよう!」
着いて早々、ハヤテがミッションの開始を宣言する。
なんか依頼人の男はまだオロオロしてるな……
まあ大切なポケモンが逃げたってんだから判るけど、ちょっとは落ち着け。
「このライラの森に逃げたセキネさんのポケモンをキャプチャすること。そしてそのポケモンをここで待っているセキネさんに届けること。特に難しいミッションではないはずだ」
まあ内容だけなら確かに……
「ところでセキネさん。逃げたポケモンはなんですか?」
そうそう、それ。肝心なソレを聞いてなかったな。
「逃げたのは、ほら、あれ! いるだろ、ほら、あれだよ、あれ! 気が動転しちゃって今は名前が出てこないけど、パワフルなのに品があって、しゅるっとしているかと思えば、もよんっとしていることもあって……要するに、早い話が、ポケモンだよ、ポケモン!」
なんだそれ……気が動転してるとは言え大切なポケモンじゃなかったのか?
「困ったヒントだな……どうだ? タカマル。どのポケモンか判ったか?」
これで判ったらそいつはエスパータイプだと思うぞ俺は
「ハハハ。私も一緒に逝くからどうしていいか判らなくなったらいつでも相談してくれ」
参ったな……まあこうなったら片っ端からキャプチャしていくしかないか?
ヒナタ、きみは判る?
「んー、セキネさんのヒントは宛にしない方が良いと思う」
……ははぁ、これは知ってるな?
そうか、あくまで見習い向けのミッションだから自力で解決してみろってことなんだろうな
ってことは、このセキネって人も実はさくら……って訳ではなさそうだな
まあともかくやるだけやってみよう。
ハヤテに見守られながら、まずはすぐ目についたチコリータやジグザグマをキャプチャ。
大人しいポケモンだからキャプチャ自体は難しくなかったが、どうやら依頼主のポケモンではないらしい。
他のポケモンとなると……お、あんな所にスバメがいる。
なんとなく……通常の野生って感じじゃないな。人間になれてる感じがする。
もしかしてこの子かな? ひとまずキャプチャ……よし、成功。
「よくやったタカマル! このスバメこそがセキネさんのポケモンだ! 黙っていて悪かったが私は知っていたんだ」
あー、やはり知ってたのか。まあそうだろうな……
「少ない情報でも根気よく問題を解決しようとする姿勢。それを確かめたかった。きみは合格だ。さあセキネさんに届けに行こう!」
いや正直ただの総当たりで根気良くって言うか……まあいいか。
それにしてもスバメか……まあ「品があって、しゅるっとしている」ってのは判るが
パワフルか? それに「もよんっとしていることもあって」って、どんなよ?
ヒナタが言う通りこれはヒントにならなすぎる。
これを「少ない情報」ってするのは無理があるだろハヤテ……
まあいい、依頼人に届けよう。
「おおおッ! オレのスバメちゃん!……驚いた。やるじゃないかレンジャー! 流石はリーダーが見込んだだけのことはあるな! 辛く当たって悪かった。どうもありがとう!」
足早に帰って行った……騒がしい男だなぁ。まあ言う通り「悪い人じゃない」のは判るけどさ。
「やったわね、おめでとう! 実は私の見習いミッションも、セキネさんのスバメ探しだったのよ」
ってことは、しょっちゅう逃がしてるのか? あの人
「アハハ……まあね。ここリングタウンじゃちょっとした有名人かも」
なんだかなぁ。まあ先ほどざっと見渡した感じ、リングタウンは小さな村だったから
彼のような男が「ちょっとした有名人」になるのはよく判るけど。
「ミッションクリアおめでとう! これで名実共にポケモンレンジャーの仲間入りだ!」
なんかあまり達成感無いけど……まあ最初だからこんな物か。
なんて、初ミッションを無事に終えたっていうムードの中……
「リーダー大変だ! そこの木が燃えてるよ!」
こちらへ駆けつけてきた少年が、血相を変え叫びだした。
「なんだって? それは予定外だ! タカマル! すぐに消火活動だ!」
なんてこった……少年が指さす先では、確かに木が燃えている。
にしても……なんであんなところで火が? っと、考えている場合じゃない。消火活動だ。
だがどうやって?
ハヤテは直ぐさま燃える木を目指し……いや通り過ぎ、そばに流れている川へ向かった。
そのすぐ近くにはミズゴロウが。なるほど、コイツらをキャプチャして消火か。
ハヤテに習って、俺もミズゴロウをキャプチャ……っと、こいつら興奮して攻撃してくる
こういうことも当然あってのキャプチャか……でもまだ大人しい方か。無事キャプチャできた。
で、キャプチャしたらどうすりゃ……って、命じれば良いみたいだな
よしミズゴロウ、あの木に水鉄砲!
……ふぅ、たいした燃え方じゃなかったから、すぐに消火できたな。
「ぶっつけ本番だったけど、なんとかクリアできたな!」
まあ真似ただけだったけどね……おっと、ミズゴロウが逃げてしまったな
そうか、一度こっちの命令を実行すると、キャプチャが解けて自動的にリリースしてしまうのか。
まあレンジャーの基本理念からすれば正しいんだろうけど
例えば今のような場合、一度キャプチャして命じただけで消火できなかった時とか……
何度もキャプチャして消火、とかやってたら間に合わないだろう。
このあたりは一つの問題点だよな
そして、今回はすぐ近くに川があってミズゴロウがいたから良いけど
現場の近くで必ずしも水タイプのポケモンがいるとは限らない。
そんな時どうすればいいのか……たぶん工夫しろって事になるんだろうな。
だけどトレーナーである俺からすれば、やはり常にポケモンを連れ歩いてどんな状況にでも対応出来るようにしたい……
ただそうすることが、ポケモンの自由を奪い道具化しているだけって考えもあるだろう
難しいな……地域ごとのポケモンへの考え方も違うだろうし
ハヤテが他地方在住のトレーナーである俺の意見を求めたのは、こーいう事情もあってのことなんだろうか?
まあ……いずれにせよもうしばらくレンジャーを続けてみないことにはな。
「ありがとうポケモンレンジャー! あのぼく……言おうと思ってて言えなかったんだけど……あの火の原因は、実はぼくなんだ! レンジャーのマネをして無理矢理ポケモンを捕まえようとしたら、ポケモンが驚いちゃって……その時吐いた炎が木に燃え移っちゃって……ご、ごめんなさい! もっとポケモンの気持ちが判る人になります! 本当にごめんなさい!」
あーなるほど……不自然だと思ったがそーいう事か。
「坊や、よく言った。その気持ち、決して忘れるんじゃないぞ」
優しく子供の頭を撫でながら諭すハヤテ……あーいう対応は流石リーダーだな。
正直……俺はああいう大人な対応が出来ないからなぁ
「さあ私達はレンジャーベースに戻るとしよう!」
了解。ふぅ、なんかトラブルが続いたが、俺がレンジャーという職になれるにはちょうど良かったな
ラッキー……と言ってしまったら、いかんよな。トラブルはトラブルなわけだし。
さて、森からレンジャーベース、というかリングタウンは隣接しているからすぐに戻ってこられた。
途中、俺がキャプチャしたポケモンはみんなリリースした。
さて……隙を見て、プラマイ達のことを改めてハヤテに相談したいんだが……
「さっきの見習いミッションは中々見事だった。あそこまでやるとは正直思っていなかった。これからも頑張ってくれ」
了解。ところでハヤテ……
「タカマル、次のミッションが決まるまでリングタウンをパトロールしてくれ。何かあったらすぐに私に知らせるんだ」
ん、ああ……了解。じゃあちょっと行ってくる……上手く俺を一人にするきっかけを作ってくれたか。
「リーダー、タカマルはまだこの町の事を知りませんし、私が町案内も兼ねて同行してもよろしいでしょうか?」
あー……とても親切でありがたい申し出だか、これは……
「……判った。ではヒナタもパトロールを頼む」
「了解!」
……まあそう言うしかないよな。仕方ない、ここはありがたくヒナタの申し出を受け入れよう。
よろしく先輩。
「先輩はやめてよー……じゃあその先輩からアドバイス。レンジャーはミッションだけが仕事じゃないのよね。町のパトロールも大事な任務の一つよ。町の人に色々話を聞きに行きましょう」
了解。まあやることは警察官と同じようなものか。
地域ごとにレンジャーベースを配備して、地域ごとにレンジャーを配置する。
そうすることで地域住民との連帯感とか、そーいうのを大事にしていけるって訳だな
その為には住民とコンタクトを取ることが大事……パトロールにはそういう活動も含まれていると。
このあたりはシッカリしてるよな。カントーとかでも見習うべきだと思う。
ただまぁ……正直俺はこーいう声かけとか苦手なんだがなぁ……っと、外に出た途端鳴き声が?
「今ポケモンの鳴き声が聞こえたよね?」
聞こえたな……今も又鳴いたぞ。あの声は……嫌な予感がする
「あっちの方よ!」
駆け出すヒナタの後を追うと……やはりか。声はマイナンだった……なんだってスバメに追いかけられているんだよ
「まてまてまて! オレのスバメちゃん! 落ち着け! 落ち着いてくれ! オレのスバメちゃん!」
「マイナンがスバメに追いかけられてる! しかもあれはセキネさんのスバメよ!」
なにやってんだアイツは……
「マイナンを助けないと!」
むしろスバメを助けるって気がする……
「スバメをキャプチャして落ち着かせなきゃ!」
OK、やってみましょう……って、おいマイナン!
「タカマル見て! マイナンが!!」
あいつ……スパークでスバメを攻撃しやがった。技を受けたスバメは麻痺したのか痺れているようだ。
「スバメが痺れて動けなくなってる! タカマルチャンスよ! スバメをキャプチャして落ち着かせて!」
チャンスと言えばチャンスだけど……ったく、まずはキャプチャが優先か
まあ動けないから楽に出来たけど……
「やったわねタカマル!」
「おお、誰かと思ったらタカマルちゃんじゃないか! またきみにスバメちゃんを捕まえて貰っちゃったな。いやいやありがとう!」
いやうん、まあ……今回ばかりは礼を言われると微妙なんだが……
「ところでセキネさん。どうしてスバメがマイナンのことを追いかけていたんですか?」
大方想像できるけど……
「いや実はね……スバメちゃん帰ってきてオレは嬉しくて嬉しくて、頭をナデナデしてあげてたわけ。そしたらそれを見ていたそのマイナンが、たぶんヤキモチだろうねえ、スバメちゃんにちょっかいを出し始めたんだ。初めは我慢していたスバメちゃんだけど、あまりにしつこいのでとうとう怒っちゃったという訳なんだね」
「そうだったんですか……」
ヤキモチかどうかは知らんが、あのやんちゃ娘がイタズラしたってのは間違いなさそうだな。
……近くに隠れてコッチ見てやがる。
俺は睨みつけて、無言の圧力……渋々、マイナンとプラスルがこっちにやって来た。
マイナン……スバメにちゃんと謝れ。
「……ごめんなさい」
「ああもういいんだよ……もしかしたら寂しいのかな。いやなんとなくだけどさ、そんな気がするんだよねえ。スバメちゃん、マイナンのことはもう許してあげておうちに帰ろうかね」
スバメは大人しくセキネさんについていった……ああそういや、あのスバメってボールとかで捕らえてないんだよな
だから逃走なんてトラブルもあったが、ボール無しであれだけ人になつくというのも凄いな。
これもまたフィオレ地方ならではというか……カントーとかじゃ考えられんな。
「セキネさん言ってたけど、マイナン寂しかったのかな。だってタカマルにすごく甘えてるみたい」
甘えているというか……これで誤魔化す気というか……
ったく、思わず謝らせてしまったが、それを「甘えている」と思ってくれて良かった……けど
「もしかしてタカマルは前からこのコの事知ってたの? 良かったら教えてくれない?」
まあそうなるよね。さてどう誤魔化そうか……
「……ふうん……フォルシティの港で?……街の中でヘルガーとケンカ!?……タカマルの足に捕まってリングタウンに! 短い時間色んな事があったのね」
とりあえ゛す、俺の手持ちだったとかそのあたりは言わずに「勝手に付いてきた」とかそんな話にしておいた
後はハヤテが話を合わせてくれれば良いんだけど……
「そうだ! タカマルにはまだパートナーポケモンいないよね? このマイナンこそタカマルにぴったりのパートナーだと思うよ!私保証しちゃう!」
パートナー?
「レンジャーにはパートナーポケモンを一人だけ連れて行けるの。本当に心を通わせ会ったポケモンだけをパートナーにすることが出来るの。このマイナンならタカマルにピッタリだわ!」
なるほどパートナーね……ハヤテに何かしら考えがあったようだが、このパートナー制度のことだな?
そういやハヤテがつれていたオニドリルはキャプチャしたポケモンではなかったようだったな
まあこれでどうにかマイナンを連れ歩けることにはなったが……プラスルはどうしようか?
ヒナタ、パートナーってのは一人だけなのか?
「原則としては一人だけ……そのプラスルのことね? どうしようか……リーダーに相談する?」
そうしようか……とりあえず俺達はプラマイを連れてベースに戻った。
「リーダー、パトロール完了です!」
「二人ともお疲れ様。おや? そのマイナンとプラスルは?」
ハヤテはこいつらが誰かを判っているはずだが、とぼけてくれている。
あーリーダー、こいつらはフォルシティから「勝手に付いてきた」二人ですよ
「そうなんです! 町をパトロール中に偶然出会ったんですよ。マイナンのイタズラ好きはちょっと困りましたけど、タカマルへの恩は忘れてなかったみたいです」
ヒナタが俺の説明を鵜呑みにしたそのままをハヤテに説明する。
まあヒナタよりも事情を理解しているだろうハヤテは、それでも真剣に聞くフリをしている
この人、結構役者だよなぁ……
「リーダー実はですね……」
「ヒナタ、説明はいらないよ。見れば判る。タカマルはマイナンをパートナーポケモンに決めたんだろう? 私も認めよう。なかなかのコンビじゃないか!」
話が早すぎ……まあ理解力あるリーダーで通ってるんだろうけど。
「プラスルはヒナタ、きみがしばらく「仮」パートナーにしたらどうだ?」
「私のですか!?」
お、そー来たか……まあ一時的に預かって貰うのは助かるけど
パートナーにしておいて、俺が帰る時に別れさせるというのはちょっと酷かと思うんだが……
だからとりあえず「仮」ってこと?
「正式なパートナーではない。ヒナタはレンジャーとしての実力は申し分ないが、まだパートナーが決まっていない状態が長く続いている。このままではきみのレンジャーとしての成長を妨げてしまう恐れがある。どうだろう、ひとまずそのプラスルを仮パートナーにして、パートナーを連れてのレンジャー活動という物に慣れておくというのは」
はー……よくもまぁそーいう理由をひねり出せたな。
ハヤテって結構口が上手いというか……そういや俺も彼に説得されて来た一人だったなぁ
恐るべしリーダーレンジャー……
「……判りました。プラスル、私でいいかしら?」
「うん、もちろん! 綺麗なお姉さんは大好きだから!」
「きっ……アハハ、照れちゃうわね……」
プラスル……♀奴隷達にちやほやされてるうちに、色々生意気になってきたよなぁ
まあひとまずコレで……こいつらを放し飼いにせずすんだ。
だが解決した訳じゃないからな……マイナン、判ってるだろうな……
「アハハ……ご主人様、ちょっと怖い……」
ったく、よくもまぁこれだけ振り回してくれたな……
たっぷりと、「お仕置き」してやるからな。それを望んで付いてきたんだろ? 俺の「処理」をするって言ってたしなぁ
「えっと……やっ、優しくして欲しいなぁ、とか……」
お前の希望が通るとでも?
「……ホウエンに帰っても良いかな? あの……ご、ごめんなさいぃぃぃぃぃ!」
たっぷり給った分、キッチリマイナンで処理してやる。
それこそ一晩でM属性にバッチリ目覚めるくらいになぁ……久しぶりに鬼畜モードのスイッチ入ったぜぇ……
「はひぃぃぃぃぃ!」
レンジャーベースで寝泊まりする以上、あまり大きな音は立てられないが
そこはそれ。やりようってのはあるもので……ククク、じっくりたっぷり可愛がってやるぜぇぇぇぇ!

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S-BOW

Author:S-BOW

このブログは、管理人がポケモンをプレイしながら脳内でポケモンを擬人化し、更にエロ妄想を繰り広げた半プレイ日記です。
基本的に脳内妄想をあるがまま文章化しているため、読みづらい点が多々あることをご了承ください。
また始めて読まれる方は、下記カテゴリーの「はじめに」をクリックして注意事項を一読くださると幸いです。
またエロい妄想はしていますが、ストーリーをなぞった形になっているので、エロシーンは一部を除きかなり薄めであることもご了承ください。
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