奴隷ハーレム妄想でエロポケモン

まさかこんな事態になっているとは……
ポケスポットで偶然出会ったシャドーの元幹部ミラーボを倒し
ダークポケモンとなっていたビリリダマをスナッチ出来た。
それは良かった。良かったんだが……
俺が散歩がてらにパイラタウンを離れていた間に……ＯＮＢＳビルが襲われていた。
入り口には屈強なガードマンが立っていたのだが、その彼が受付前で倒れている。
おい、しっかりしろ！ 一体何があったんだ
「い、いきなり怪しい奴らが侵入してきて、受付のシホちゃんを人質に……うっ、ごほっ、ごほっ！」
もういい、喋るな……怪しい奴らだと？ シャドーか……あいつら以外あり得ないだろ。
ミレイ、急いでヘッジ署長に連絡を！
「は、はい！ あ、でもご主人様は？」
このまま中へ突入する。なに、今回はダークポケモンを感知するサーチャーがあるんだ。
お前がいなくてもスナッチは出来るさ。
「……気をつけてくださいね」
……行ったか。正直危険な場所にミレイを引き連れていくのはずっと気が引けてたからなぁ
っと、んなこと言ってる場合じゃない。
小さな放送局の内部はかなり荒らされているようだな……奴らの狙いは何だ？
もしかしてあのデータロムなのか……だとすれば奴らは４階か？
ともかく上へ向かうか……
「おっとっと。ここは通せんぼだぜ！」
出やがったか……ったく、天上から降りてくるのは相変わらずだな、ゴキブリ野郎が
「うるさい！ これがシャドーのポリシーなんだよ！」
どんなポリシーだよ……ヒメグマ、メリープ、蹴散らしてやれ！
「はぁい、いくよぉ！」
「まかせてください！」
二人の活躍でアッサリと戦闘員を撃破。すぐに上へ向かおうとしたが……
どうも他の部屋で捕らわれている人がいるらしい気配が……
そういやシホが人質にされたとか言ってたな
ここに捕らわれている人まで人質にされると厄介か……仕方ない、先に助け出そう。
部屋にはいると直ぐさま戦闘員と鉢合わせたがすぐに撃退。
ここはどうも収録スタジオのようだ。みんな無事だな。
よしコレで心おきなく２階へ行ける。
エレベーターに乗り、２階へ……
……エレベーターを降りると、俺の後ろから戦闘員がついてくる……
いや、流石に気付いてたけどさ……エレベーターの中に初めからいたんだよ
天上にへばりついたままな。俺を驚かせたかったのか？
「ちょっとは驚け！ 結構体力使うんだぞ！」
アホか……よくそんな無駄なことに労力使ってられるなお前ら
まあいい、どうせ蹴散らせば良いだけ……なんだが
こいつ、アホのくせにダークポケモンを持っていやがった。
マクノシタ……♀とは珍しい。
そういや以前もマクノシタをスナッチしたっけな……♂だったが。
っと、感傷に浸ってる場合じゃない。メリープ、電磁波だ！
「はい！」
まず麻痺させ、その上で体力を削り……よしスナッチ成功だ
よくやったメリ……ん？ 進化が始まったか？
「ご主人様……モココになれました！」
よしよし、よく進化したな。メリープの時も可愛らしかったが、モココになっても可愛らしいなお前は
「あっ、はい、ありがとうございます」
うむ、照れるモココはますます可愛いな……さて可愛いだけじゃないところをまだ見せて貰うからな
「はい！」
おそらくまだダークポケモンを持った戦闘員はいるだろうし……
そういやこの階にはレンがいたな。無事を確かめに言った方が良さそうだな……
この部屋か。レン！
む、レンが倒れている……頬が張れているところを見ると殴られたか？
その相手は……こいつか。
「おっと、立ち聞きしちゃあ行けないぜ！」
拷問を立ち聞きする趣味はないんでな、堂々とてめぇをはり倒してやる
……ちっ、逃げられたか。レン、無事か？
「タカマルさん……あつつ……」
無理すんな。かなり張れてるぞ。
「すみません……つぅ、それにしてもシャドーの奴ら、なんて大胆なマネを……」
狙いは俺が持ち込んだデータロムか？
「そのようです。あいつら、スレッドを探していました」
……悪かったな。俺が持ち込まなければ……
「そんな！ むしろアレがあいつらにとってかなり重要だって事が判ったんです。絶対に解析しなきゃ行けないんだ！」
熱くなるな、休んでてくれ……後は俺がやる
「すみませんタカマルさん……お願いします」
俺は側にいた秘書らしき女性にレンを託して先を急いだ。
ったく……厄介な物を持ち込んでしまったようだな。
こんな事になるなら解析終わるまでここを出なければ良かった……が、今言っても始まらないな。
スレッドはまだ上か……しかしこの階にも捕らわれている人がいるようだな
……仕方ない、やはり先に開放していくか。
ここには確かニューススタジオがあったはず……ここか
「うっへっへ～、ツミキさんよ～、あんたの顔はいつもテレビで見てるぜ～。本物はよりいっそう可愛いじゃねえか、うっへっへ～」
……なんだあの素人丸出しいやらしさ丸出しのアホは。
「な、なんだ貴様は！ 今からツミキさんにサインしてもらうんだから邪魔すんじゃねえ！」
やはりタダのアホか……まあその分他愛もなかったか。
この調子でザコを蹴散らしていき、途中ダークポケモン化していたロコン、ヨマワル、ラルトスをスナッチ。
そして４階の部屋にたどり着いたときには……
「さあ、我々のデータロムを返して貰おうか」
スレッドがシホを人質に取られたまま詰め寄られている……くっ、これじゃ俺も手を出せない
「他の人間ならともかく、データ解析のプロ、スレッドさんの手元にあっちゃ困るんでね……おっと、後ろの奴も動くなよ？」
ちっ、感づいてるか……
「……判った。妹には手を出さないでくれ。データロムはここにある」
……仕方ないか。ごねてどうにか出来そうにもないし、人命が掛かってちゃあな。
「物わかりがいいじゃねえか。よし！ データロムをこっちに投げるんだ……ふふん、確かにデータロムは頂いたぜ」
だがまだシホは解放しない……にゃろ、このまま素直に帰れると思うなよ？
「ところで……こいつを返しても、実はデータをコピーしてあるから大丈夫だとか思ってるんじゃないか？」
こいつ……シャドーの癖にアホでも間抜けでもないぞ！
「……後ろ、失礼なことを言うな」
……やはり気にはしてるのか……む、突然部屋にあったモニターにシャドーの戦闘員が映し出されたぞ。
「隊長！ ＯＮＢＳ全サーバーのデータ削除、完了しました！」
くそ、打ち漏らしていた戦闘員がまだいたのか……しくじったか
「な、なんだって！」
「わーっはっは！ そういうわけだ、残念だったな！ そしてこのデータロムも……」
床に叩きつけ物理的に壊しやがった……これでデータはもう残ってないってことかよ……
「ではそろそろ失礼するとしようか……ほら、妹は返してやろう」
ほう……悪党の癖に紳士的じゃないか。そこは見直してやるが……
まさか、このまま俺がお前を黙って見逃すとでも思ったか？ それとも、俺に勝てるとでも？
「……しまった！ その手があったか……」
……やっぱりアホだろお前ら……そのアホさに免じてキッチリ倒してやる。
隊長と呼ばれていたこの男、その辺のザコよりは強かったが……俺の敵ではなかったな。
ダークポケモン化したクチートには手こずったが、その娘も無事スナッチ出来た。
しかし……データは結局失ったままか。放送局としても手酷いダメージを受けてしまったな。
すまなかったスレッド。あんなデータロムを持ち込んだばっかりに……
「そんな！ タカマルさんが謝ること何でないですよ」
「そうです！ それに私が掴まらなければこんな事には……」
いやいや、そこでシホが謝る必要もないぞ……
しかしこんな強引な手段に出るとは……あの中には何が入っていたんだ？
「それです！ まだ全ての解析が出来たわけではないんですが……解析できた部分から、シャドーの犯罪計画の一部が判りました」
本当かスレッド！
「はい。それによると、例の輸送船リブラ号が消えてしまった事件はやはりシャドーの仕業でした！」
うん、それはエネコロロを取り返せたことも合わせて確定的だな。
「更にシャドーはフェナスシティを襲撃するつもりらしいのです！」
フェナスシティを襲撃？
「やだっ兄さん！！ それって本当なの！？ フェナスと連絡が取れないって、レイラさんが今調べに行ってるところよ！」
なんだと？ それは……やばいな。
連絡が取れないって事は、既に襲撃されている？ もしそうだとしたらレイラも危ないぞ。
「タカマルさん、お願いします。至急フェナスシティへ向かっていただけますか？」
ああ、言われるまでもないな……
「お願いします。僕は消されたサーバーのデータをどうにか復元してみます」
頼むよスレッド
「ご主人様！」
お、良いところに来たなミレイ。このまますぐにフェナスシティへ行くぞ
「え？ あ、はい！」
よし行くぞ……でだな、ミレイ……お前今さっき、思いっきり「ご主人様」って言ったな？
「あっ……」
……慌てて出ていったからスレッド達の反応を確認できなかったけど……まあいいか。
あいつらももう大人だし……いや大人だからってあまり知られて欲しくないことではあるが
「すみません……」
いやいいよ。なんつーか、今更隠し立てても仕方ないよな。
とにかく今はフェナスシティだ。シャドーめ、何を企んでいやがるんだ……
アホな集団の癖にやることは大胆で大きいからな……本当に厄介な連中だよ。
レイラも無事でいてくれれば良いが……俺達の乗るバイクが、砂煙を上げフェナスシティへと向かっていく