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XD:プロローグ2

「ご主人様、落ち着いてください!」
ミレイからの急報によってもたらされた、目の前の黒と頭の中の白。
そのモノクロが色を取り戻し始めたとき、俺は走り出していた。
何処へ? 行く当てなどあるはずもない。ただ俺は走り出していた。
「ダメよタカマル君! 落ち着きなさい!」
ミレイとリリアさんに引き留められる中で、ようやく落ち着きを取り戻した。
まだ信じられない……だがTVニュースが伝える速報を見ながら、現実を受け入れ始めた。
そしてまた走り出しそうになる胸のざわつきを押さえながら、冷静に、現状を整理する。
「リブラ号の船長達乗組員は救助されたようですけど……」
ミレイやニュースの話をまとめると、どうやら船は「持ち去られた」らしい。
複数のヘリと、巨大な黒い「何か」が突如現れ
船がその何かに持ち上げられ、そのまま飛び去ったらしい。
にわかには信じがたい話だが……船が行方不明なのは事実。
もう一つ信じがたい話としては、その「何か」はポケモンに見えたという
船を持ち去るほどのポケモン……それを操るヘリの軍団……
そしてこのタイミングで連れ去られたクレイン所長……
予測でしかないが、間違いないだろう……全てシャドーの仕業か!
俺は悔しさのあまり、力強くテーブルを叩く。
その音と俺の形相に驚いたのか、側にいたマナちゃんが泣き出してしまった
……いかんな、まだ冷静になれていない。
俺の奴隷達がシャドーに連れ去られた。その目的が何か……それが判っているだけに落ち着けない
あいつらのためにも、今俺がしっかりしないとならないのに……
落ち着けないのは研究員達も同じだ。
またダークポケモンが現れたら……という危機感から始められた研究が
いざ現れたという時に肝心の所長が連れ去られ、その開発が頓挫してしまっている。
彼らもまた、途方に暮れているのだ。
研究所は重く暗い空気だけがどんよりと漂っている。
しかしそんな中でも、顔を上げ前へ進もうとする人がいた。
「……完成させましょう! リライブホールを私達の手で!」
リリアさんだ。見開かれたその瞳は決意に燃え、真っ直ぐ前を見ていた。
無理だと言い出す研究員もいる中で、リリアさんの決意は変わらない。
むしろ周囲の研究員達を説得し、直ぐさま研究再開に取りかからせるほど。
強い女性だ……俺も奴隷達の主として、あの強さを持たなけりゃならないというのに。
「ご主人様は強いです。私は信じていますから……彼女達も、信じているはずです」
……そうか、ありがとよミレイ。
だったら、尚のこと落ち着いていられないな。直ぐさま行動に出ないと。
真偽はともかく、今できることは新生シャドーを追いかけることだが、とにかく情報がほとんど無い。
さらわれた所長の行方を追えば、自ずとシャドーにたどり着くだろうが、その手がかりもない。
手がかりがあるとすれば……ダークポケモン化したこのヒメグマか。
となれば……まずはこの娘をリライブを進めないと。
「じゃあおじいちゃんのとこのへ?」
うむ。まずアゲトビレッジの聖なるほこらへ向かいたいが……どこかで「炎の石」を手に入れたいな。
「え、炎の石を……ってことは、イーブイちゃんを進化させるんですか?」
本当ならもう少し訓練を積んでからと思ったが、状況が状況だからな。
イーブイ、実戦が続くだろうが行けるな?
「もちろん、大丈夫だよ」
脳天気な彼女らしい、気軽な返事だが……彼女なりの決意も感じられる。この様子なら大丈夫だろう。
それにまだリライブできていないがヒメグマもいる。
タッグバトルが主流のオーレだが、とりあえず二人いるからどうにかなりそうだ。
実戦を積ませることもリライブに繋がるからちょうど良いだろう。
「進化の石が欲しいなら、アイオポートのパーツショップへ寄ってみたらどうかしら?」
アイオポートはオーレの港町で、その街にあるパーツショップは品揃えの確かさで定評があるらしい。
アイオポートという街は行ったことはないが、ここからは近いそうだ。
アゲトへ行くにはちょっと遠回りになるが、情報収集も含め寄っていって損はないだろう
よし、ではまずアイオポートへ行くか
「その前に……タカマル君」
リリアさんが少し頬を赤らめて、俺とミレイに囁いた。
「あまり「ここ」でご主人様とか……その様なことは……マナも見てますから」
あっ……気が動転していて気を配るのを忘れてた。ミレイは今顔を真っ赤にしている。
ミレイもやはり気が動転していたのだろうな。普段こんな失態をするような娘じゃないんだが。
幸いにそれは周囲の研究員達やマナちゃんも同様で、俺達のやり取りに気付いている様子はない。
リリアさんだけが気付いたというか……彼女は研究対象のポケモン、つまり俺の奴隷達と俺の関係を知っていたからな。
ご主人様って単語に対し敏感になっていたのだろう。
悪い……まだ動揺していたようだリリアさん
「いいのよ。私だって、もしマナが誘拐されていたら……あなたと私の立場は入れ替わっていたと思うから」
そう言って貰えると救われます。
「タカマル君、気をつけてね。私達もリライブホールの完成を急ぐから」
ええ、お願いします。では行ってきますリリアさん。
研究所を後にし、俺達は現地で借りているスクーターへ向かうその途中、不意にミレイが腕を絡めてきた。
その腕は小刻みに振るえていた。
悪かったな、ミレイ。そしてありがとな……お前だって不安なのに、俺が取り乱したりして。
「いいんです……むしろ嬉しかった。私達のこと、あんなに真剣に思っていてくれていたんだって……」
ったりめぇだろ。俺の奴隷だぞ?
「ですよね……ご主人様、頑張りましょう!」
腕の震えが止まった……と同時に、俺もだいぶ冷静さを取り戻せたかな。
ミレイも奴隷達も、俺の大切な奴隷だ。その奴隷達に手を出した報い、受けて貰うぞシャドー……。

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Author:S-BOW

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