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E:シーン補足(カナズミシティその後)

・タカマルのターン

「えっ……タカマルさんって、あの……タカマルさん、なんですか?」
ツツジとの一夜を過ごした後……不意に尋ねてきた。
あー、そうか気付いてなかったのか……というか、わざわざ伝えることでもないしなぁ
それに自分から「カントーチャンピオンです」って言うのも何だろ?
いや、彼女の場合それもだが……
「私に近づいたのも……その……」
俺の悪い噂の方が重要なんだろうな……特に今となっては。
どんな噂を聞いているか知らないけど……言い訳も隠し事もせず、俺は自分の性癖についてキチンと伝える。
むろん、ツツジに近づいたのも、純粋に君が可愛いと思ったからで……
「……」
なんて言い分、通用しないよな。
彼女にとって、俺は色々な意味で「初めての男」だったんだから……
すまない。ただ判って欲しい。けして騙そうとか、悪意で近づいたわけではないんだ。
「……出ていってください……今は、もうこれ以上何も……」
……すまなかった。
俺は最後に一言だけ詫び、ジムを出て行った。
まあ……普通の女性なら、これが正しい反応だろう。
カントーでのカスミ達が、上手くいきすぎたんだよ。
まあ……一人の女性を傷つけてしまった事に変わりはないか。
「ご主人様……」
ん、すまんな。お前達まで不安にさせてしまったか。心配するな、アチャモ。大丈夫だよ。
「……ねっ、ねっ、ご主人様。早く次の街に行こうよ!」
「そうだねぇ、頼まれた荷物もあるし、いこいこ!」
……だな。よし、立ち止まっていても仕方ない。次へ行くか、ミズゴロウ、ジグザグマ。


・ハルカのターン

ふぅ……ようやくたどり着いたわ、カナズミシティ。
ここにたどり着くまでに、キャモメ、ハスボー、スバメ、キノココを仲間に加えた……のは、いいんだけどね
「なになに? ハルカなんか落ち込んでるけど?」
何でもないよ、キノココ……ただちょっとね……
「♂が欲しかったんだよハルカは。夜のためにも」
ちょっ、キモリ! そーいうことを街中でうっかり言わない!
……そーなのよ、4人はみんな♀。私は出会いを大切にしたいから、
ゲットするときは♂♀区別付けずに捕まえることにしているんだけど……何故か、♀ばかり出会うのよね。
でも、これもまた良い縁になるカモ。
それに私は別に♀でもいけるし、これはこれでいいカモ♪
「……ハルカも、そんなことをここで言わなくても……」
……さあアチャモ、早速ジムに行くわよ!
「下手な誤魔化し方しなくても……」
もうその話は良いから! さて……ここのジムリーダーは、確か岩タイプにこだわってる人なのよね。
岩には水と草。幸い、私の仲間達はこの2タイプが多いのよ。
だけどキャモメ達はまだトレーニングがあまり出来ていないから、今回はミズゴロウとキモリ、お願いね
「はぁ~い」
「やるよぉ!」
……緊張感無いなぁ……まあでも、彼らの性格からしてこんなもんカモ。
さぁて、お邪魔しまーす。ジムリーダーに挑戦しに来ましたぁ!
「あっ……はい。ようこそ……カナズミシティジムへ」
あれ? なんか……大人しい人なのかな? ちょっと様子がおかしい……カモ?
あの、何か取り込み中だったりします? なんでしたら出直しても……
「大丈夫です。さあ、バトルしましょう」
んー……まあ、本人が言うなら……よぉし、まずはミズゴロウ、お願いね!
「おっけぇ」
勝負は……私の勝ち。属性的に有利だったから当然だけど、ちょっと苦戦したカモ。
流石はジムリーダーね。ハンデもテクニックで乗り越えてくる……けど
やっぱり、なんか様子がおかしいカモ
あの……差し支えなければ話してみませんか? 誰かに話すと、スッキリするカモしれませんよ?
「……へっ、変なことをお尋ねしますが……」
はっ、はい……
「その……男の人って……一度に複数の人を……好きになるものでしょうか?」
あらら、ちょっとヘビーな話カモ
えっと……人によると思いますよ? というか……あはは、私も人のこと言えないカモ
「え?」
えーっと……私も、複数の人を好きになってるカモ。でも、みんなと上手くやってるわ
……って、相手がポケモンだなんて流石に言えないけどね
「そう……ですか……」
あっ、でも一般論じゃないカモ。普通はそれって、浮気だものね。
でも中には、上手くやってる人もいるみたいだよぉ……あー、ツツジさんはタカマルって人知ってる?
「えっ!?」
たぶん私よりもここへ来たと思うけど……
「いえ……気付きませんでした」
そう? その人ね、カントーのチャンピオンなんだけど……ちょっと女癖の悪い人でも有名なのよね
「そう……ですか……」
でもね、その人って「関わる女性はみんな幸せにするんだ」がモットーみたい。
私もその人にあったけど……うん、噂になってるよりずっといい人だったよ
「……」
とりあえず私が知る限り、カントーのジムリーダーはみんな……あっ……
「タカマルにやられちゃった?」
ちょっ、キモリ!
「……タカマルさんは……良い人なんですか?」
えっと……カントーではロケット団を潰したり、オーレ地方に遠征して悪の組織を潰したりしたみたい。
事情は判らないけど……普通出来る事じゃないよね。
「……」
えーっと……とりあえず、あなたが見たタカマルが、たぶん彼の全て何じゃないかな
私の印象だけど、とりあえず人を騙すような感じには見えなかったし
「私が見た……彼……」
あいつと何があったかは聞かないけど、噂はあくまで噂だから……鵜呑みにしない方が良いカモ
「あの……失礼ですが、えっと……」
あっ、私ハルカ。
「ハルカさんと、彼とは……」
んー、まあこの際だからぶっちゃけちゃうけど、私も、彼と同じ性癖を持ってるのよね。あはははは
「えっ!? ではその……」
あーっと、でもタカマルとは何もないよ。性癖が同じだってだけ
「そうですか……」
肩身狭いのよね、私達みたいな変態は。でも変態だからって悪人だと思って欲しくないなぁ……なんて。ははは
「……ありがとうございます、ハルカさん」
うん……あっ、出来れば呼び捨ててくれると嬉しいな
「えっ? あっ、はい……」
私、ツツジとは友達になれる気がするな
「友達……ですか?」
ええ。あっ、ポケナビに登録して良い?
「あっ、はい……あっ、ポケナビ……」
……後でタカマルに連絡した方が良いよ。どんな結論を出したにしても、ね。
「はい……」
うん、やっと笑った。ツツジって笑顔が可愛いね
「えっ!?」
ふふ、赤くなって……あーあ、これでまた、タカマルの悪い噂が追加されるのかな
「そんな、私は彼を悪くは……あっ、いえ、その……」
あははは、それが答えみたいだね。
それじゃ、またねツツジ
「はい、またいらしてくださいねハルカさ……ハルカ」
……予想はしてたけど、タカマルの奴着々と手を広げてるわねぇ
「妬ける?」
妬けるって言うより……んー、なんだろうね、この気持ち。
それよりキモリぃ……またうっかり変なことを言う……もう、気をつけてよね
「あはは、ゴメン……でもさ、良い方に転んで良かったじゃないか」
そうだけどね……私も負けていられないな


・タカマルのターン

荷物をカイナシティに届けるよう頼まれているが、同時に手紙の配達も頼まれている
その為、俺はムロタウンに立ち寄るルートを模索していたのだが……
困ったぞ、俺はまだ波乗りをこの地方で使える許可を得ていない……
泳いで渡る人もいるが、俺もそうするしかないのか?
それともまずカイナシティへ行ってからムロタウンを目指すか……
どこかに船でも出ていれば……ん? あれは……
「あら、タカマル。まだこの街にいたんだ」
ハルカ……そうか、ジム戦をすませてきたのか
「ええ。まずは1つめ。タカマルもでしょ?」
あっ、ああ……あのさ、ハルカ。あそこのジムリーダーだけど……
「泣いてたわよぉ、男に騙されたってメソメソと……」
うっ……
「あらぁ? なにか心当たりがあるのかなぁ? ふふ、冗談よ」
コイツ……あのさ、ツツジは……
「私からは何も言えないわね。そこまで野暮じゃないから」
そうか……
「それより、バトルする?」
バトルか……まあ、約束だからな
「それじゃいくよぉ」
ハルカはキモリを出してきたか。岩タイプ相手に鍛えていたろうからな。それをよんで……
「あう、アチャモ……」
他の二人ほどまだ鍛えてはないが、火の粉は使える。属性的に有利だ。
「でもまだ体力面の差はあるはず。ここは一気に……」
甘い。うちのアチャモは穏やかだが、やるときはやるぜ?
「ご主人様の期待に応えます!」
これまで見せ場の無かったアチャモは、ここぞとやる気を見せてくれて……よし、どうにか勝てた。
「うそ……よぉし、ここはミズゴロウで……と見せかけて、アチャモ!」
と、思って……ミズゴロウ、出番だ
「はぁい!」
「げっ……うう、読まれすぎ」
ハルカは判りやすいからなぁ……よし、連勝。
「うう……ギブアップ」
で、どうだい。ちょっとは何かを納得できたのか? 何を納得したがっているのかは知らないけど
「……まだ、もうちょっと付き合って貰える?」
かまわねえけど……同じルールで?
「ええ……それで良い?」
まかせるよ。ああそうだ……ちょっと聞きたいんだが
「何?」
ここからムロタウン経由でカイナシティへ向かう船とかないかな
「ああ……それなら、ハギさんに頼めば良いカモ」
ハギ? ああ、あの爺さんか。
「知ってるの?」
ちょっとな……この近くに住んでるって話だったな。よし、行ってみるか
「あっ、私も一緒に良い? 私もムロタウンとカイナシティに行きたいカモ」
OK。じゃあ行くか

あの爺さんが有名な船長だったとはねぇ……いや、助かったよ
「なんの。ピーコちゃんを助けて貰ったお礼が出来て、ワシも嬉しいよ」
何処で人と繋がるのか、わからないものだなぁ……
助けられたり、時には……ん? ポケナビが……
『あの、タカマルさん……』
ツツジ……
『……』
……ゴメンな。思えばいきなりその……
『いいんです。私……自分の見たことを信じます』
自分の見た……事?
『はい。私の知っているタカマルさんは……私が好きになった、タカマルさんです』
そう……照れるね。
『ふふ……あの……またこうして、ご連絡差し上げてもよろしいですか?』
もちろん。またジムの方にも顔を出すからさ
『ええ、お待ちしてます……ではこれで、失礼します』
……ふぅ
「ツツジから?」
ああ……ありがとな。お前がフォローしてくれたんじゃないのか?
「え? どうしてそう思うの?」
さっき……お前が俺に色々言ってたろ「男に騙されて」とか「野暮じゃない」とか
あれは、ツツジから話を聞かなかったら出てこない台詞だよな。
「あははは……凄い洞察力だね」
大したこと無いさ、こんな事は……助かったよ。ツツジを傷つけたままにしなくてすんだ……
「どういたしまして……うん、やっぱり良い人だよね」
ん? 早速ジムリーダーに手を出したナンパ氏がか?
「そんなこと言うと、ツツジが悲しむわよ」
ん……まあなんだ……別に良い人じゃあ無いって話だよ
「どうかなぁ……あっ、見えてきたよ、ムロタウン」
あそこか……早速、次のジム戦も控えているんだっけ
「次のジムリーダーは男の人だよ」
お前なぁ……
「あはははは。よぉし、私も頑張らないと!」
俺も頑張りますか……早く「空を飛ぶ」を使えるようにして、カナズミシティへ何度も立ち寄れるようにしないとな……。

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Author:S-BOW

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