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XD:リブラ号

砂漠を行き来する怪しい集団がいる。
その目撃者は多く、街で話題になっていたのだが……
それを理由に、その街フェナスシティは街人全員を入れ替えられようとしていた。
大胆な作戦が半ば成功しかけていたというのは本当にキモが冷える思いだが
乗っ取り行為はどうにか阻止することが出来た。
そして砂漠の話を知ることとなったわけだが……
正直、予感はしていた。
目撃された場所や、怪しい集団がシャドーの連中だと判っていたから……
だがその予感が的中していたとしても、現場を見ると言葉を失ってしまう
「こんな事って……」
ミレイも「それ」を見上げ絶句している。
そこには……砂漠という場所にもっともに使わない乗り物……折れ曲がり壊れた大型輸送船の残骸があった。
俺の愛しく大切な奴隷達を載せていた船……行方不明になっていたリブラ号がこんなところにあるとはな。
リブラ号に乗っていた船員やこれまでに会ったシャドー幹部達の証言から察するに
海より丸ごと奪われたリブラ号は、何らかのトラブルでここに落下したのだろう。
そして幹部達の話からすると……既に中からは俺の大切な奴隷達は運び出された後。
くそっ、遅かったか……
エネコロロやロゼリア達がダークポケモンにされ、既にシャドーの連中が所持していたことから
落下してからすぐに奴隷達は回収されてしまっていたようではあるが……判っていても悔しさはぬぐえない。
「ご主人様……どうしましょう」
ただ呆然と残骸と現実を見上げていても仕方ないからな。とりあえず……中を見てみるか
何か手がかりになるような物があるかもしれない。とりあえず入ってみよう
「はい……」
俺達は船体が折れて空いた穴から中に潜り込んだ。
海水や油、そして砂にまみれた船内を見回しながら進み、そのまま甲板に出てみると……
「あぁ! ゴリガン様、侵入者じゃあ!」
なっ……シャドー! まだいたのか。
コレは……ラッキーか。さぁてお前ら、ここにいた俺の大切な奴隷達をどこへ連れ出したのか、白状して貰うぞ。
「うぐぐぐぐ! ワズルのヤツがしくじったからこんな所まで人が来やがる!」
ゴリガンと呼ばれた幹部らしき男が吼える。
見た目は人間と言うよりは顔のデカイゴリラにも見えるが、まぁ容姿はどうでも良い。
大人しく白状するか、痛い目を見てから白状するか、そのどちらかをとっとと選べ。
「回収作戦が終わったとはいえ我々の姿を見た以上、黙って帰らせるわけにはいかん!」
聞こえてなかったのか? それはこっちのセリフだ。このまま黙って帰れると思うなよ?
「おい」
「へえ」
「この生意気なトレーナーに少し痛い目を見せてやんな」
人の話を聞かないヤツだな……
「承知したけん。ここは俺に任せち工場に戻っちくだせえ」
工場? 妙ななまりのある戦闘員の口から、また妙な言葉が……そのあたりもじっくり聞かせて貰うかね
「ふん、お前に付き合うほど暇じゃないんだ。あばよ!」
てめぇ、待て!……く、戦闘員が行く手を阻みやがる。邪魔だどけお前ら!
くそ、広い甲板が仇になってあんなゴリラを逃がすとは……悪党の逃げ足はどうして皆こうも早いんだか。
仕方ない……ならお前らから色々聞き出そうじゃないか
「……ちゅうワケじゃけえ。俺も工場に戻るけぇ、後は頼んますわ」
「なんだって! 話が違うじゃないか」
……おいおい、話が違うかどうかより人の話を聞けお前ら
「ええですか? これから工場じゃこの船ん乗っちょったポケモン達をダークポケモンにするっちゅう重要な任務があるじゃろ? これをあんたがすっと俺より38%手間が掛かるんじゃ」
ダークポケモンにするだと? それを工場で? つまり量産体制が整っているってことか……
なんかしらんが人の話を聞かん奴らが勝手に情報を漏らしてくれている。
「……ちゅうワケじゃけえ。物事は効率よくいかんとな。後は頼んますわ」
なんかごちゃごちゃと数字を羅列した副官らしい男は、ただ部下に俺の処理を押しつけて逃げやがった。
……お前さ、結構苦労してるだろ
「うるさい! ええい、こうなったら意地でもやっつけてやる! そうもしないと割に合わん、行くぞ!」
ま、同情はするけどそれは無理だ。ヘルガー、ペルシアン、いったれ!
「任せてご主人様!」
「ご主人様のために進化した私の力、今お見せします」
ペルシアンの言うとおり、ニャースとデルビルはそれぞれ進化を果たしていた。
進化後は二人ともこれがデビュー戦だが、良い肩慣らしになるだろう。
戦闘員はハンテールとヒメグマを繰り出してきた……ハンテールか、ヘルガーには不利だが問題になるレベルじゃないな
それだけヘルガーは強くなっているし、ペルシアンも闘いたいという意志もあってか強くなっている。
そして予想通り、圧勝という形で戦闘員をねじ伏せた。
ただ失敗があるとすれば……アッサリ取り逃がしたことか。
まあ今回は工場の存在が判っただけでも良しとするか。
他に何か無いか探索してから、一度パイラタウンに戻ろうか。
「そうですね。ご主人様がニュースでどんな風に紹介されるのかも気になりますし」
……嫌なことを思い出させるな、ミレイ。

船内を一通り探索したが、コレといった収穫はなかった。
中にいたのは、シャドーに捕まらなかったウソハチが一人。
そのウソハチから話を聞こうとしたが、臆病なのか逃げ出してしまって何も聞けなかった。
まあ仕方ないな……出よう、ミレイ
「はい」
落胆が俺を油断させたのか……入ってきた穴で待ち伏せする人の気配に気付けなかった。
「クサイハナ、眠り粉だ!」
なっ! く、直接ポケモンの技を受けると……は……ふか、く……

「……さま、ご主人様!」
心配そうに見つめているミレイの顔……俺は彼女の膝枕で眠っていたようだ。
く……なんてことだ。一瞬見えた人影……あいつらはシャドーじゃないな。
赤い上着にハゲという出で立ち……あいつらは……
「突然あの、スナッチ団の人達がご主人様を襲って……」
そう、スナッチ団だ。
かつて俺が潜入捜査のために潜り込んだシャドーの下部組織。
既に解散したと思っていたんだが……またいたのかあいつら。
にしてもあいつらなんで俺を眠らせて……どうも拉致された様子はない。ここはリブラ号の中だ。
「ごめんなさい、私……ぐす、あの人達、止められなくて……」
安堵の表情から一変、ミレイが泣き出してしまった。
何があったんだ? 俺はミレイの膝から半身を起こし……自分の異変に気付いた。
やられた……奴らの狙いはコレか。
俺は自分の右腕に装着されているはずのマシン、スナッチマシンが無くなっているのに気付いた。
やってくれる……これではダークポケモンを捕まえられないぞ。
今現在スナッチマシンは1台しかない。
新しく作り直すには時間が掛かる上に、奪われたスナッチマシンを放っておく訳にはいかないぞ。
よもやこんな形であいつらに邪魔されるとはな……
あのマシンはセイフティがかけられているから、ダークポケモン以外スナッチ出来ないようになっている。
今のあいつらじゃ使い道はないと思うが……俺への復讐のつもりか?
ともかく、ここはスナッチ団を追いかけるしかないか……いるとすれば、昔のアジトだろうか。
行ってみるしかないな……ミレイ、もう大丈夫だから泣かなくて良いぞ
「はい……ぐずっ、ご主人様、ごめんなさい……」
謝らなくて良い。マシンを奪われたことは悔しいが、お前に何もなくて良かったよ
マシンよりも、俺はお前何かあったらと思うと……
「ご主人様……」
行くぞミレイ。マシンを取り戻しにな
「はい」
さぁて、ミレイを怖がらせ泣かせた責任も取って貰うぞスナッチ団。
はげた頭ピカピカに磨いて待っていやがれ

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